※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第307号(2023/8/1発行)嵐・
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DIの一言で、
それは沈下修正で困っている人を助けたいという
この事業に取り掛かるきっかけとなった時の気持ちでした。
大好きだった建築設計を捨ててまで、
全身全霊をかけて取り組んできたウレタンを使った沈下修正事業。
まさかこんなにあっさりと興味がなくなってしまうなんて、
思ってもみませんでした。
人を騙すような人とは一瞬たりとも付き合いたくない、
今いるこの事務所の同じ空気さえ吸いたくない、
という気持ちが心と頭を瞬間的に支配してしまいました。
もしかしたら”彼”もDIに騙されているのでは?
とさえ思えてきました。
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「それではここに署名押印してください。」
DIはなんと予め私が辞任するための書類を作成していたのです。
それも、英文と和文で。
やはり初めから計画されていたことでした。
私の腹の奥底から、
怒りなのか、
何かわからない初めての感情がふつふつと湧き上がってきます。
私はその準備の良さにびっくりしながらも
早くこの書類にサインをすれば彼らの顔を見なくてよい、
彼らから逃げられる、
というような、
”彼”は私がサインをするのを見届けると、
あの厚い掌でもう一度私の手を握り
「Thank you ,Nobu .」
と言って握手をしてきました。
そして”彼”と3人は事務所を出ていきました。
私は2日後の火曜日までに部屋の鍵をおいて出ていくようにと言わ
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“彼”は翌日の月曜日にシドニーへ帰ったようです。
私は様々な関係者の方々へのごあいさつする時間ももらえず、
私物だけの整理をして川崎の実家へ帰ることになりました。
書類の整理をしていると電話代の請求書が見つかりました。
今と違って電話代の請求書は1~2か月遅れて届きます。
「ああ、なるほどね。」
それを見ると昨年の11月頃から
電話とファクスのやり取りが頻繁にシドニーオフィスと行われてい
それらは私が事務所にいない間に行われていたものでした。
もちろんいつも事務所にいるのはDIです。
DIが”彼”と連絡を取り合っていたのでしょう。
でも、もう私は辞任のサインしてしまいました。
過ぎたことは仕方ない、後悔先に立たずって言うじゃん。
そうそう、もう一度オーストラリアの国章を思い出そう。
1頭の赤カンガルーと1羽のエミュー。
どちらも後ろに進むことができず、前にしか進めない動物。
前へ前へと進んでいかなくては。
じゃあ、私の前は どっち?