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2023.10.06ニッポン上げろ!

第324号(2023/9/29発行)どっち?・その1

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

 

【アップコン起業秘話】第308号(2023/8/4発行)嵐・その7の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら


  
2003年2月11日(火)
慌ただしく身の回りの私物を段ボールに詰め、
郵便局から小包で自宅へ送ります。
大した数ではありません。
たった5箱ほど。
全部本です。
服やパソコン、その他小物類は  
全部キャリーバッグとブリーフケースに詰めこんで
自分で持って帰ります。
博多から東京まで新幹線での移動です。

この約1年半で東京と博多を何回新幹線で往復したことか。
なんて考えながらも、実際はほとんどぼーっとしていました。

  
「明日帰るから。」

  
と妻には前日に電話連絡を入れてはいましたが

  
「辞めた。」

  
とは言っていませんでした。

  
何も考えたくない、
何も話したくない、
何もしたくない、
状態です。

  

  

  

  
2月中旬、
川崎の家に戻り、何もしない日が始まりました。
妻に会社を辞めたことを伝えると

  
「えっ!」

  
と一瞬驚いたような反応はしましたが

  
「あっそう。」

  
とそれだけです。
それよりも母親の方が

  
「どうするの?」

  
と何度も何度もしつこく聞いてきます。
私も面倒くさくなって

  
「そのうち何とかするから大丈夫。」

  
とだけ言って部屋にこもっていました。
部屋ではずっとパソコンの画面を見つめていました。
今まで気になっていたことや、興味のあることなどを
パソコンを通して調べていました。
ピーピー、ガー、ブンブンブン!
パソコンのスピードは遅く、  
また、しょっちゅう固まったりするので時間も結構かかっていました。

3月になると、私は買ったばかりのダイナブックで懸賞生活を始めました。
プレゼントキャンペーンの情報をネットで探しては応募していました。
一日中応募しまくっていれば、
やはり数打ちゃ当たるじゃないけれどそれなりに成果が出ます。
この頃で一番の当たりは家族4人分のANAの航空券+ホテル+USJ1日券でした。
1泊2日、家族で大阪へ遊びに行きました。
もともと私は結構運の良いほうで、
何か当たるたびに妻も

  
「すごい、すごい!」

  
と言って喜んでいました。
外は春になっているのに
私は室内で遅い遅いパソコンをいじりながら懸賞探しの毎日です。

     
2003年のこの頃はデフレの真っただ中でした。

前年の2002年10月に日経平均株価は終値で
バブル崩壊後の最安値を更新し、
1983年以来19年ぶりに9,000円を割り込みました。
そして、さらにどんどん下落してきています。
底の見えない日々が続きます。

懸賞生活も1か月続けると
面白さよりも大変さの方が増してくるようになってきます。

  
「こんな時期に就職なんかできるのだろうか?」

  
と思いながらも、
ようやく動き始めたのは3月も後半になってからでした。

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