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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第330号(2023/10/20発行)
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IR設計室は1970年代に設立された関東の大学で建築学科講師
一級建築士であるR氏が二人で共同主宰している建築設計事務所で
おふたりとの出会いは私が武蔵工業大学(現東京都市大学)
アルバイトでテニススクールのコーチをしていた時の生徒さんでし
おふたりともスクールの上級者でさらにR氏はテクニシャンでもあ
90分のレッスン中に何とかコーチである私に一泡吹かせてやろう
ちょっと隙を見せたら強打して狙ってやるぞ!
私は出身校である武蔵工大の先生よりも、
テニスを通じて知り合ったI氏とR氏に、
いろいろな相談をするようになっていました。
アメリカへの留学の相談だったり、
オーストラリアから帰国するたびに近況を報告しながら
人生の先輩であるおふたりから夫々の考えを聞いて参考にしていま
本日の訪問の目的は今後の就職先をどうしたらよいかという相談で
そのためにも前職を辞めたところからの話になりました。
本棚で区切られたスペースに配置された作業台がミーティングテー
私はI氏と向き合い、
私の話を聞いています。
「ひどいね~ぇ。」
R氏は図面に向き合いながらもDIや”彼”
I氏はいつも冷静で、あまり感情を表に出さないというか、
どこか人の話を違う次元でとらえようとするタイプの人です。
「それで松藤君は今何してるの?」
I氏は話を過去のことよりも現在・
私は前職を辞めた後、
ようやく就職活動を始めたら予想外に多くの会社から良いオファー
どういう会社に希望を出したらよいか迷っているところです、
「そう、この時期にそんなに選択肢があるなんてすごいじゃない。
I氏がそう言うと私は少しうれしくなりました。
「それで、どの会社に行きたいと思っているの?」
続けてI氏が聞いてきます。
私は15社から2社まで絞り込んだことを説明し、
この2社で迷っていることを伝えました。
「松藤君、前社は今どうなってんの?」
今度はR氏が背中越しに話しかけてきます。
そこで私は、
それ以外は何もコンタクトを取っていないので
どうなっているのかわからないと言いました。
「あっ、でも今日ですね、
たった今こちらの事務所に来る途中に入った最新の情報があります
銅製マグカップに入れられたコーヒーを飲みながら私は話を続けま
宮益坂下の陸橋近くで偶然会ったTさんから聞いた話をふたりに話
「そうなんです。
売り上げが4分の1まで落ちたらしく、
せっかく会社を設立して、売り上げも単年度黒字を達成して、
本当にこれから、という時に私をクビにしたら会社も傾き始めるなんてバカですよね
「で、松藤君はもう前社には未練はないの?」
R氏が続けて聞いてきます。
「前社からは早く300万円返してほしいですね。
あと、DIたちがいる限り、
というか、潰れてもいいんじゃないかなくらいに思っています。」
Tさんと会っている時は
私が設立した会社だから、
私を追い出した会社だから、
半々あるように思えていたのが、I氏とR氏の前では
「潰れてもいいんじゃないか。」
と言っている自分がいます。
おふたりと話をしながら自分の考えが少しずつ整理されているよう