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2023.12.04ニッポン上げろ!

第341号(2023/11/28発行)同窓会

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
  

先週末、東京で高校の同窓会が開かれました。
私の出身校は広島県立福山誠之館高等学校です。
校名は1854年(安政元年)備後福山藩主・阿部正弘により創設され、
1872年(明治5年)に廃校となった藩校「誠之館」に由来します。
私たちの高校は、当時1組45名のクラスが計9組あり、
1学年405名の生徒がいました。
ほとんどの同級生が進学し、全国へと散らばっていきました。
みんな今年65歳になるという節目の年を迎え、
地元の福山をはじめ、大阪、そして東京で同窓会が開かれました。
コロナ禍もあったため、4年ぶり、久しぶりの開催です。

東京・日比谷で開かれた同窓会には25名が出席しました。

ぱっと一目見て分かる人もいれば、
こんな人いたかな?と最後まで高校の時の共通の話題を
見つけることができなかった人もいました。
同窓会に参加して感じたことは
やはり65歳というのは人生の節目の年だな、ということです。
65歳の誕生日を迎えて退職というパターンの人が圧倒的に多かったです。
もうすでにリタイアしている人もいますが、
これからの長いリタイア人生をどう過ごしていくのか?
未知なことへの挑戦になります。

さて、65歳の私たちは日本の生産年齢人口にはもうすでに数えられていません。

生産年齢人口とは生産活動の中心にいる人口層のことで、
15歳以上65歳未満の人口が該当します。
一方、労働力人口とは、
労働の意志と労働可能な能力を持った15歳以上の人のことを言います。
こちらにはまだまだ現役の私も該当します。
日本の生産年齢人口は、1995年の8,716万人をピークとし減少し続けています。
2022年1月時点における生産年齢人口は7496万人で
約1,200万人減少しました。
ところが、労働力人口はこの20年間で100万人以上増加しています。
生産年齢人口は減少しているにもかかわらず、
労働力人口は増加しているのです。
原因は専業主婦などの女性や高齢者の労働参加が進んだことが
大きく影響しているからだそうです。

もう一つデータを。

日本の一人当たりの労働生産性(就業者一人当たり付加価値)は
81,510ドル(2021年)だそうです。
OECD加盟国38か国中29位です。
ちなみにトップはアイルランドの226,568ドル。
日本の2.8倍ですね。
米国は4位で152,805ドル。
オーストラリアは9位で122,820ドル。
韓国は24位で89,634ドルっていう感じです。
日本の順位は1970年以降で最も低い順位となっています。
先日、GDPが発表されました。
ご存知のように、世界2位だった日本も
凋落の流れを止めることはできずに
ついに今年4位となりました。
そして間もなく5位になることでしょう。
  
順位なんてどうでもいいじゃない?

と思う人もいるかもしれません。
しかし、それはじわりじわりと私たちの日常生活にも影響してきます。
国内の物価の高騰だけでなく
海外旅行も高額になってきました。
今年はあまりにも高いと言って年末年始の旅行を中止した友人がいます。
(たぶん来年も高いと思いますけど)

現在のGDP4位は私たちの親世代の人達が
作り上げてくれた結果でもあります。
私たちはその恩恵をずいぶんと受けてきました。
人の人生はいろいろですが、
少なくとも今回この同窓会に集まった人たちは
みんな健康であるということです。
そして優秀な人達ばかりだと思います。
慣習にとらわれずに、
長く働き続けるという道を選択できないものかな?
とも感じた次第でした。
労働力人口が20年間ほとんど変わらない(むしろ増加)
している日本が目指す方向は、
いかに一人当たりの労働生産性を高めていくか、に尽きると思います。

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