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2024.02.06ニッポン上げろ!

第360号(2024/1/30発行)住宅の沈下修正

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

 

これは2011年3月11日、
東日本大震災の液状化によって傾いた茨城県の住宅です。

3月11日は金曜日でした。

住宅のオーナーは、3月6日の正午にこの住宅を引き渡されていました。
そして12日(土)と13日(日)に引っ越しをする予定でした。
新築です。
築5日でした。
引っ越し前日の11日(金)午後2時46分。
震災が起こり、液状化によって沈下しました。
建築面積60平方メートル。
500ミリの沈下です。
写真では向かって右側が沈下しているのがわかると思います。
この写真をよく覚えておいてください。

500ミリの沈下はアップコンでも住宅の沈下量トップ3に入る
大きな沈下です。
アップコンは施工の時はもちろん、オートレベルを使って床レベルを測量します。
しかし、この時はあまりにも沈下が大きかったため、
オーナーの許可を得て、外壁から下げ振りを使った簡易測量も併せて行いました。

 

上の方の目盛りが100ミリで、下が250ミリなので差が150ミリあります。
下げ振りの長さが3メートル弱なので外壁からも約500ミリ沈下していることがわかります。
施工は難工事でしたが8日間で完了しました。

最後の写真で目盛りが100ミリになっています。

これは壁の上で測った100ミリと同じなので、壁が垂直になった。
すなわち、床も水平になった、ということを表しています。
その結果、この住宅はこのようになりました。

最初の傾いた住宅の写真覚えていますか?
施工前と施工後はこんな感じです。

写真(2)の基礎の立ち上がりを見てください。
左下から右上へ走る茶色の線がわかりますか?
この線より下が地盤に埋まっていたところです。

住宅のオーナーは若い夫婦で、小さなお子さんもいらっしゃいました、
ローンは目いっぱい借りていたため、沈下修正の費用までは銀行も貸してくれませんでした。
さらに、住宅の施工会社(メーカー)は、引き渡し後であるということで
沈下修正の話には一切加わろうとしませんでした。
アップコンは茫然としているご夫婦のために、
茨城県の補助金の申請や、
ご主人の退職金の前借のための資料作成のお手伝いもさせていただきました。
30代前半のご主人が退職金を前借するということは、
「生涯この会社で働きますよ」という踏み絵みたいなものです。
奥様はテレビのニュース番組にも出て、
住宅メーカーの対応について非難しました。
大手のメーカーでしたが、イメージダウンしたと思います。
500ミリ沈下した住宅は水平になり、
現在、ご夫婦は健康で幸せに生活されていらっしゃいます。
アップコンはベタ基礎の住宅を沈下修正します。
その詳細はこちらをご参照ください。


地震や地盤沈下等によるベタ基礎住宅の傾きを
アップコン工法で素早く修正(アップコンHP)

https://www.upcon.co.jp/scene/house/

 

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