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2024.03.07ニッポン上げろ!

第369号(2024/3/1発行)ウ・レ・タ・ン・2

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。


【アップコン起業秘話】第368号(2024/2/27発行)ウ・レ・タ・ン の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

有楽町の事務所受付でしばらく待つと
K沢さんが現れました。

  
「久しぶり。」

「お久しぶりです。」

  
約2年ぶりの再会です。
シドニーではランチ、釣り、テニスなど週に何度も会っていたのに、
帰国して離れてしまうと、
用事がなければなかなか連絡を取ることも少なくなってしまいます
私たちは久しぶりにランチを取りながら近況を報告し合いました。

「帰国してしまうと釣りもテニスも全然やる暇がなくて。」

とK沢さんが話します。
そして現在の私の状況にも質問してきました。
  
「そう。それじゃあ今は無職なんだね。」
「はい。それで、起業しようかと思ってはいるんですけど、

その前にいろいろ調べておかなくてはいけないことがあって、
そのうちのひとつがウレタンの原料についてなんです。
調べてみたら、ヨーロッパに大手の化学メーカーがあって、
そこからサンプルを取り寄せできないかなと思っているんですけど。」

「私はねぇ、車が専門だから、
材料に詳しい人に声かけておいたよ。
1時に事務所で会うことになっているから、そろそろ戻ろうか。」

  
・・・・・

  
K沢さんの同僚で材料関係の人ふたりと
ミーティングルームで話し合いが始まりました。

「そのヨーロッパの化学メーカーなら、
うちの現地法人も取引していると思うから
何らかの情報はもらえるかもしれないね。」
  
「そうですか。ぜひ、お願いします。」
  
「それでは、何かわかったらK沢君に連絡しておくから。」

「ありがとうございます。」

私は深くお辞儀をし、
K沢さんの同僚ふたりはミーティングルームから出ていきました。

「良かったねぇ。
早く良い返事が来るといいねぇ。」

「本当にありがとうございます。K沢さんのお陰です。」

「いやいや、人を紹介しただけだからねぇ。
松藤君のためならこんなの大したことないよ。」

私たちはGWもあるので
5月の中旬以降にお互いに連絡を取り合うことにし、
私はK沢さんの事務所を後にしました。 
もうすでに
ウレタンのサンプルが手に入っているかのような気持ちになった私
  
「次は機械だな。」
  
と次の課題はウレタン注入機をどうやって見つけたらよいのか?
そもそも注入機はどんな仕様が必要なのか?
という、ウレタンと同様、
注入機についても何もわからない状態から調べ始めることになりました。
前社で自分が注入作業をしている時は、
与えられた機材を当たり前のように使っていたことが、
今思うと、

「もう少しいろいろと注意深く作業をしておけば良かったのに・・・。」

などと思ってももう後の祭りです。

「明日からは注入機だ!」

と気合を入れて家路に向かいました。

  

  

  

  

  

  
1か月後に、K沢さんの勤務している商社で
私がウレタンサンプルを請求したことが問題になることなど、
この時は全く想像もしていませんでした。

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