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2024.05.31ニッポン上げろ!

第393号(2024/5/24発行)策略・2

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。


【アップコン起業秘話】第392号(2024/5/21発行)策略・1 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

K沢さんと一緒に応接室へ入ってきたのは
40歳代くらいの営業担当者とその上司でした。
私たちはそれぞれ自己紹介をし、
お二人の名刺を頂戴しました。
私は会社がまだ設立されてなく、
名刺もできていないことを説明しましたが、
この時に改めて早く会社を設立したいと強く思いました。

  
営業担当者の人が

「松藤さん、結論から先に言いますとね。」

と話し始めたのでした。

「まず最初に、弊社では松藤さんには
一切ご協力できないということをお伝えしておきます。」

  「えっ?どういうことですか?」

私はあまりにも予想外の回答に驚いていました。
私の表情が変わったのを気づいたのかどうか
営業担当者の人は少していねいに話し始めました。

「実はね、松藤さん。
私たち、資材グループも弊社のK沢を通してこの話を聞いた時に、
もしかしたら新しいビジネスを拡大できる可能性があるかもしれないと社内では話し合っていたんですよ。」
  
「はい。」
  
私はただ聞いているだけでした。
  
「それで、ヨーロッパの駐在員へもその旨を伝えて
慎重に化学メーカーへアプローチするように指示しました。」
  
「はい。」
  
「ヨーロッパの駐在員はベテランで、
現地でのネットワークも広く、
彼にまかしておけばほとんどの情報は入手することができるので、
私たちも何も問題はないだろうと思っていたんです。」
  
「はい。」

「ところが。彼がアポイントを取ってウレタン担当者の人に会って、
最初に言われた言葉がですねぇ。」
  
「はい。」
  
『お前はスパイか?』って言われたそうなんです。」
  
「えっ?何でですか?」
  
「それは、今日、私たちの方が松藤さんに聞きたいことなんですけどね。」

「よく意味が分からないんですけど。」
  
そのベテラン駐在員はいろんなことを根掘り葉掘り聞かれたそうです。」
  
「はい。」
  
「何でウレタンのサンプルが欲しいのか?
サンプルをどうするつもりか?
とか聞かれて
さらには
弊社と松藤さんとの関係まで聞かれたそうです。」
  
「そんな、ちょっと失礼な質問ですよね。」

「まあ、それは気にしなくてもいいんですけど、彼もベテランですから」
  
「ご迷惑おかけしてすみません。」
  
「とにかく、今回、ヨーロッパの駐在員は化学メーカーから
ものすごい疑いを最初っからかけられたんです。」
  
「何ででしょうか?」
  
化学メーカーのウレタン担当者は松藤さんの名前を知っていたそうですよ。」
  
「えっ?まさか。」

「駐在員もびっくりしたそうです。」
  
「何でそんなことが。」
  
「そうしたらですねぇ・・・。」

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