※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第393号(2024/5/24発行)
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「そうしたらですねぇ・・・。」
営業担当者の人が話を続けます。
「駐在員が言うには、
何と、オーストラリアのシドニーから大柄の男性が
そのヨーロッパの化学メーカーに突然訪れてきて、大声で叫び出したそうです。」
「えっ、シドニーからですか?」
「そう、松藤さんも以前シドニーで働かれていたとおっしゃってましたよね。」
「はい、そうですけど。」
「で、その男は化学メーカーからウレタンを購入しているお客様だということが分
ウレタン担当者が話を聞くことになったそうです。」
「その男って、もしかして。」
「
以前、松藤さんが働いていた会社の社長さんと同じ人です。」
「でもなんで”彼“がヨーロッパに・・・。」
「その”彼“が言うには『
絶対にそいつの言うことを聞くな、信じてはいけない。
物凄い剣幕で怒鳴り散らしたそうです。」
「何言ってるんだ。」
「ただ、その“彼”の会社はヨーロッパでウレタンを使って
沈下修正するグループの一員だということもわかり、
大事なお客様の話は一応聞いておこうということでその場が収まったということでした。」
「ひどい話ですね。」
「そうしたら、後日、
弊社の駐在員が化学メーカーに行ったものだから
『お前はスパイか?』って言われたそうなんです。」
「そうでしたか。でも、私はスパイなんかじゃ全くありませんから。」
「もちろん私たちもそんなことはこれっぽっちも思ってませんよ。
しかし、駐在員にとっても、弊社にとっても、
この化学メーカーは大事なお客様なので、
これ以上話を進めると私たちも変な疑いをかけられて
ビジネスがやりづらくなってしまうんですよ。
申し訳ないですけど、この話、なかったことにしておいてください。」
話を聞いていたK沢さんが横から
「松藤君、もういいじゃない。力になれなくて申し訳ないけど。」
とさらに追い打ちをかけてきます。
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3人とも私の次の言葉を待っています。
私は
「みなさんにご迷惑かけるのは私の本意ではありませんので、
お手数をおかけしまして申し訳ございませんでした。」
と謝ったのでした。
というか、それしか選択肢がないような状況でした。
営業担当者とその上司は
「それじゃあ、私たちは失礼します。K沢君、後はよろしく。」
と言って応接室から出ていきました。
・・・・・
「松藤君、外へお茶でも飲みに行こうか。」
と、K沢さんが落胆している私に声をかけます。
「ありがとうございます。でも、今日はもうこれで帰ります。」
「あっ、そう。それじゃあまた近いうちに飯でも一緒に食おうね。」
「ありがとうございます。それでは失礼します。」
と言って、私は有楽町の総合商社を後にしたのでした。
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電車に乗りながらも、私は
「“彼”は何してくれてるんだ。」
と憤りを禁じ得ないまま、いったん家へ帰ることにしました。
P.S.
先日行った新潟市内の住宅の沈下修正工事の現場が
5月1日の産経新聞の産経ニュースに掲載されましたとご報告させ
今度はネットニュースではなく
紙媒体で5月22日発刊の産経新聞に掲載されました。