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2024.07.04ニッポン上げろ!

第401号(2024/6/21発行)まさか!?

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

 

【アップコン起業秘話】第394号(2024/5/28発行)策略・3 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら


 順調に行きかけているように思えていた会社設立に、
早くも大きな壁が立ちはだかりました。

  
シドニーの“彼”が、
ウレタンの化学メーカーに対して私と取引できないように
圧力をかけてきたからです。
K沢さんが勤めている商社が連絡を取ったヨーロッパの化学メーカーは
 “彼”のグループがウレタンの原料である
ポリオールとイソシアネートを購入していた会社でした。
運がいいのか悪いのか、ドンピシャで
“彼”のグループのウレタン原料メーカーを見つけてしまうことになりました。

 

“彼”のグループとは、
ヨーロッパを中心にウレタンを使って沈下修正工事を行っている会社です。
北欧に本部があり、
ヨーロッパ内の数十か国に1国1社制度でフランチャイズ展開しています。
“彼”は自ら立ち上げた建設会社を売却し、
オーストラリアとニュージーランドの2か国で
フランチャイズ展開する権利を購入しました。

この時点ではオーストラリアとニュージーランドは
セットで1国と数えられていたようです。
さらに、日本とタイ国もおまけのように
オーストラリアでの工法使用権にくっついていたようです。
そのおまけの国、
日本から新たにウレタンを使った沈下修正の会社が現われるとは
北欧の本部は思ってもなかったことでしょう。
あるいは、本部に知られないように“彼”が先回りして
化学メーカーに情報規制をかけたのかもしれません。
もし、私が日本で沈下修正の会社を立ち上げたなら、
それは“彼”にとってはマイナスのイメージを
本部に与えてしまうことになるからです。

  
この北欧の本部は、
徹底した秘密主義を通してビジネス展開している企業です。
ウレタンの発泡圧力を利用して地盤からコンクリート床を押し上げ
沈下修正工法を発明した本部では、
特許を取得した後、
その工法に関わるすべての情報をフランチャイジーのみに
高額な情報量と引き換えで提供しています。
なので、フランチャイジーも自ら情報を漏洩しないように、
他社が自らのエリア(国)に進出して来ないように、
徹底して情報管理をしています。
だから、“彼”は私にも
ポリオールやイソシアネートの情報を一切提供しなかったのだと思います。

  
“彼”は私がヨーロッパの化学メーカーから
ウレタンのサンプルを入手することを阻止しました。
私は今となっては、
どうやってウレタンのサンプルを入手したらいいのか、
どうやってポリオールやイソシアネートを製造できるのか、
全く分からなくなりました。

起業しようと思ったのは

「環境に安全なウレタン樹脂を作ることができるのなら
この沈下修正のビジネスは社会貢献度の高いビジネスになる」

と思って心が動いたからでした。
ところが、その最初の取っ掛かりが潰されてしまったのでした。

  
まさか、“彼”がそんなところにまで手を伸ばしてくるとは・・・

ビジネスには3つの坂があるとはよく言われますけれど
私が最初に出くわした坂は「まさか!?」でした。

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