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2024.07.19ニッポン上げろ!

第405号(2024/7/05発行)出会いの一歩・3

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

 

【アップコン起業秘話】第403号(2024/6/28発行)出会いの一歩・2 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

「それでウレタン注入機を今探しているところなんです。」

私はShimさんに起業するに至った経緯を簡単に説明しました。
薄い黄緑色の作業着を着ているShimさんは

「うちの会社はねぇ、商社だから個人とは直接取引しないんだよ。

と、私に対して距離を置こうとしているのか

「その沈下修正っていうのは、本当にビジネスになるの?」

と聞いてきました。

「はい。前の会社で昨年の夏から施工を始めたんですけど、
沈下している床は、日本にはどこにでもあるという感じです。
ただ、沈下していることを認識していないというか、
もし床が下がって不便だったら打ち替えてしまおう
というのが現状なんだと思います。」

「そう、需要はありそうなんだね。」

「はい、これからの営業のやり方次第で需要を喚起できると思っています。

「でも、松藤君が辞めた会社がもうすでに営業始めているんだよね。」

「そうですね。
でも、私の知り合いの保険の営業マンが言うには、
私が前社を辞めてから売り上げが4分の1くらいに落ちて
潰れるかもしれないっていう話を先月聞きました。」

「それじゃあ、松藤君が始めても続かないんじゃないの?」

「いえ、私は前社の経験から、
前社の悪いところを良く知っているので、
そういうところを改めていけばビジネスになると思っています。」

「そうなの。結構自信あるんだね。」

「う~ん、自信って言われると、そうでもなくて。
先ずは起業しようと思ったのが、
環境に安全なウレタン樹脂で沈下修正をすれば、
それはすごく社会貢献の高い事業になるんじゃないのかっていう
気持ちの方が強くて今動いている感じです。」

「そう。さっきも起業する経緯を聞いたけど、
じゃあ、その環境に安全なウレタンって手に入ったの?」 

「う~ん、それが・・・。」

「えっ、まだ肝心なウレタンの入手経路が決まってないの?」

Shimさんは思っていることをバシバシ言ってきます。

「実は・・・。」

と、私はK沢さんが勤めている商社を通して
ヨーロッパの化学メーカーからサンプルを取り寄せようとしていたこと、
そして、それが”彼“の妨害工策によって諦めざるをえなかったこと、
を加えて説明しました。

「だから、ウレタンの注入機も大事だとはわかっているんですけど、
もっと大事なウレタン樹脂そのものの話は
今、全く白紙状態になってしまっている状態なんです。」

「な~んだ、大変だなぁ~。」

「はい~・・・。」

「ウレタンの仕様が決まらないと機械も決まらないからなぁ~。」

「そうですね~。」

「う~ん・・・。」

先程お茶を持ってきてくれた事務の女性が
再び冷たいお茶を持ってきてくれました。

「松藤君。」

「はい。」

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