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2024.07.29ニッポン上げろ!

第410号(2024/7/23発行)ご縁・2

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。 

【アップコン起業秘話】第407号(2024/7/12発行)ご縁・1 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

「SKさん。」

私はP社の大会議室でSKさんに話し始めます。

「私は日本で、環境に安全なウレタン樹脂の発泡圧力を利用した
コンクリート床の沈下修正事業を始めたいと思っています。」

「えっ?何ですか?それ。」

SKさんは西日本担当の営業のOさんからは
何の情報も聞いていないようで、きょとんとした顔をしています。

そこで私は

「SKさん、今から1時間くらい、説明してもいいですか?」

と聞きました。

「どうぞ、どうぞ。なんか面白そうな話ですねぇ。」

とSKさんは、
1時間くらいなら聞いたこともないような話を
聞いてみるのもいいかなというような
軽いノリで返事をしてきました。

「SKさん、私は3か月前までは別の会社で、
ウレタン樹脂の発泡圧力を使った
コンクリート床の沈下修正の工事をやっていたんです。」

私は必死でした。

「コンクリート床の沈下修正というのは、
例えばスーパーマーケットに行ったとき、
ショッピングカートが勝手に動き出したり、
斜めに動いていって棚にごつんとぶつかってしまうような
こととか時々ありますよね。」

「まあ、あるかもしれないですね。」

「そんなしょっちゅうあるわけでもないかもしれないですけど、
そういうスーパーの棚の下を見てみたら、
かまぼこ板のような板で棚をまっすぐにするために
レベル調整していたりしてるんですよ。」

「まあ、そういうのはあるかもしれないですね。」

SKさんは話についてきてくれています。

「本来、建物が建てられた時は、
コンクリートの床は真っ直ぐに作られているはずです。」

「そりゃそうですね。」

「ところが、コンクリート床の下の地盤が軟弱だと、
真っ直ぐなコンクリート床もたわんでしまうんです。」

「え~っ、本当ですか?」

「はい、みなさん信じられないって言うんですけど、
そういうたわんだコンクリート床を
前の会社でも、そしてその前はオーストラリアにいた時も直していたんです。」

「松藤さん、
あんなに硬いコンクリートが曲がるなんて本当にあるんですか?」

「私も最初は信じられませんでした。でも、例えばですね。」

と言って私はA4サイズのノートを手に取りました。

「このノートはこうやれば当然曲がりますよね。」

私はノートの長辺の左右を掴み、中央から曲げて見せます。

「そりゃ、紙ですから、曲がりますけど、コンクリートですよ。」

「はい、これは紙ですけど、
それならベニヤ板を想像してみてください。
90センチx1.8メートルくらいで厚さが3ミリくらいだったら、
やっぱり、少しは曲がりますよね。」

「まあ、多少は、そうですね。」

「それじゃあ、厚さが1センチくらいだったらどうでしょうか?」

「曲がらないんじゃないですか。」

「そうですね、曲がりにくいとは思うんですけど、
このベニヤが厚さ1センチでも、
例えば3メートル✕5メートルくらいの大きさのベニヤがあったとして
巨人がさっきのノートのように両端を持ったら
曲がりそうだと思いませんか?」

「うん、なんだか曲がるかもしれないけど。」

私は話を続けます。  

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