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2024.08.02ニッポン上げろ!

第411号(2024/7/26発行)ご縁・3

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。


【アップコン起業秘話】第410号(2024/7/23発行)ご縁・2 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

「それと同じで厚さが15センチくらいで
10メートル✕10メートルのコンクリートの板があったらどうでしょうか?
想像してみてください。
100メートルくらいの身長の巨人が来て、
そのコンクリートの板を両手で掴んだら
曲げられるような気がしませんか?」

「アニメの世界ではありそうだけど。」

「実際、コンクリートには強度試験というのがあって、
その中で曲げ試験というのもあるんです。
コンクリートの柱を下から2点で支えて、
その2点の中央を上から荷重をかけて
ひび割れができるまでの圧力を測定するというのが
JISで規定されていたりするんですよ。」

「知らなかったです。コンクリートも曲がるんですね。」

「はい。
でもコンクリートはそれなりの強度を持っているので
本来は曲がったりしちゃダメなんですけどね。
スーパーの1階の床は土間床と呼ばれていて、
地盤の上に乗っかっている状態なんです。
要するに地盤に支えられているということです。
その地盤が軟弱だったり、地震の影響で下がったりした時に
コンクリートの床を支えるものが無いと、
自重や床の上の荷重によって土間床がたわむことがあるんです。」

  「でも、松藤さん、
2階や3階の床は下がらないんですか?」

「はい。
2階や3階のコンクリート床は土間床とは構造的に違っています。
だから、その下に地盤のような支えるものが無くても大丈夫なんです。」

「そうですか。」

「1階のコンクリート床が曲がるというか、
たわむことがあるというのは分かったんですけど、それをどうやって直すんですか?」

「はい。
それをウレタン樹脂の発泡圧力で
コンクリートの下の地盤から直そうと思っています。」

「松藤さん。
うちの会社ではポリウレタンの原料を作っていますけど、
ウレタンの発泡圧力で硬いコンクリート床の曲げを
直すことなんかできますかね。」

「実際、前の会社では海外から輸入した
ポリオールとイソシアネートを使ってできていたわけなので、
御社でもできると思ってやってきました。」

「なんか、データみたいなものってあるんですか?」

「いえ、全く。」

「え~っ!全く?」

「はい。残念なんですけど、
前の会社からの情報は何にもないので
私が覚えている発泡する時の速さとか、
固まる時の様子とか、
固まった時の硬さとか、
みんな感覚的なものばかりしかありません。」

「う~ん・・・。」

SKさんは下を向いて考え込んでしまいました。

「松藤さん、本当に床は上がったんですよね。」

「はい、もちろんです。
だから、それを仕事にしたいと思っています。」

「でもそんなに需要は多くないんじゃないですか?」

「海外ではヨーロッパの方で
何十か国もウレタンを使った沈下修正事業が行われています。
下がった床を壊さないで直せるんだということが
知られていないだけだと思っています。」

「でも、僕が知る限りでは需要は少なそうだと思うんですけど。」

「それだけじゃないんです。」

「というと?」

「床を壊さないで真っ直ぐに直した時に
お客様がみんな喜んでくれるんです。
みんな感謝してくれるんです。
そんなビジネスってなかなかないんじゃないかと思って、
ぜひ、このビジネスを成功させて
多くのお客様に喜んでもらいたいと思っています。」

「う~ん・・・。」

SKさんは再び下を向いて考え込んでしまいました。

 

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