※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第411号(2024/7/26発行)
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「松藤さん。」
下を向いていたSKさんが突然、私に話しかけます。
「松藤さんは何で前の会社を辞めたんですか?」
「はい、実はちょっと長くなりますけど・・・。」
と言って、
私はオーストラリアの日本法人である
前社を設立したことから話し始めました。
そしてその代表となり、従業員を集め、
営業もし、昨年の8月に第1号の施工を宮崎県で行い、
単年度黒字も見えてきたのを機に、
シドニーで“彼”
そのミーティングで
使用している材料の環境における安全性が不確かであることを知り
私と“彼”との信頼関係にも溝が生じ始めたこと、
それを契機に従業員のDKが造反し、
社長の座を乗っ取られ辞職することになったということを
一気に話し終えました。
「松藤さん、すごいドラマのような人生ですね。
でも、何でまた沈下修正の事業をしようと思ったんですか?」
「はい。」
と言って、
私は一度は就職を考えたものの
環境に安全な材料があれば、
ウレタンを使った沈下修正は
社会に大きく貢献する事業だと思って
起業を決意したことを話しました。
「そうですか。」
「はい。
でもヨーロッパの化学メーカーから
サンプルを収集しようとしていたら、
また例の“彼”に妨害されて
ちょっと手の打ちようがなくなってしまったかなという時に
T社のShimさんから御社をご紹介されたんです。」
「そうだったんですね。」
「はい、それで御社で環境に安全なウレタン原料を
製造してもらえないかと思って、今日ここに来ています。」
「なるほど・・・。」
SKさんは再び下を向いて考え込んでしまいました。
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この大会議室でSKさんに説明し始めて1時間ほど経ちました。
「松藤さん。」
「はい。」
「松藤さん、時間は大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですけど。」
「ちょっとこの部屋で待ってもらっていいですか?」
「わかりました。」
SKさんが大会議室を出ると、
入れ替わりに事務の女性が冷たいお茶を持ってきてくれました。
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10分ほど待っていたでしょうか。
「コンコンコン。」
突然、大会議室のドアが開き
「すみません、お待たせしました。」
と言ってSKさんともう一人の男性が一緒に入室してきました。
私は椅子から立ち上がりその男性と名刺交換をすると名刺には
執行役員・営業統括専務と書かれています。
「松藤さん。」
SKさんが言います。
「すみませんが、先程私に言った話をもう一度
私の上司の専務に言ってもらえませんか?」
「はい、もちろんですけど、
いろいろ話しちゃったんでどこから話したらいいでしょうか?」
「そうですね。
それでは前の会社を作ったところから始めてもらって、
辞めたきっかけとか、何で起業しようと思ったのとか、
その辺から始めてもらえますか?」
「はい。」
「で、コンクリートの床が曲がることとか、
今後どれくらいの需要が見込まれるのとかも説明してください。」
「はい。」
「あと、お客様が喜ぶって言うのも言ってくださいね。」
「わかりました。」
と言って、私はもう一度SKさんに言った内容を
今度は話の順序を整えて専務に説明し始めました。