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2024.08.23ニッポン上げろ!

第417号(2024/8/16発行)ご縁・6

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。



【アップコン起業秘話】第414号(2024/8/6発行)ご縁・5 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

「わかりました。」

と私は返事をして、本日3度目の同じ話を始めました。
すでにP社の大会議室に入って3時間近く経とうとしています。
社長は私の目を見ながら静かに聞いています。
時折、SKさんや専務がさらに疑問に思ったところを質問してきます。


「確かに私たちが使っている硬質発泡ウレタンといえば
ほとんどが断熱材として使われていますからね。」


「そうだね。後は事務所などで使われている
パーティションボードの中にもウレタンは入っているけれど、
ウレタンで沈下修正ができるなんて考えたこともなかったですね。


「紫外線による劣化に関しても
土中で使っているだけなら問題なさそうですね。」


「それで、松藤さん、
ウレタンを使った沈下修正をやっている会社は
日本では以前松藤さんが勤めていた外資系の会社だけなんですね。


SKさんが聞いてきます。


「はい。それは確かです。
私が2年前にその会社を設立する時には
そのようなビジネスは日本に存在していませんでした。
国土交通省の方も一緒に調べてくださいました。」

「ということは、
松藤さんが起業すれば2社目になるということですか?」

「ウレタンを使った沈下修正事業ということなら
日本で2社目の会社といえると思いますけど、  
環境に安全なノンフロンのウレタンを使った沈下修正事業としては
日本初の会社です。」

「1社目の会社も松藤さんが設立したんですよね。」

「そうですね。
前社もアップコンも私が設立した会社になります。」

「前社の今の社長って言うのは、
使っているウレタンにフロンガスが入っているかいないか
ということは知っているんですか?」

「それは分からないです。 
ただし、その件で私が“彼”と大議論していたことは知っています。  
“彼”は今の社長にもウレタンの成分については話さないと思います。」

「ということは、 
その社長は自分たちが使っているウレタンが  
環境に安全かどうか知らないまま、というか  
確認しないで使い続けているっていうことですよね。」

「そういうことになると思います。」

「ちょっと無責任だなあ。」

「松藤さん、
前社やオーストラリアの“彼”の会社は
ヨーロッパのグループ会社のメンバーだと聞きましたが、  
そうしたら、  
グループ会社全部がフロンガス発泡のウレタン樹脂を  
使っている可能性が高いですね。」

「それも私からは憶測で言えることではないですけれど、  
もしP社がノンフロンのウレタン樹脂を沈下修正用に開発して下さったら、  
日本初ということは言えると思います。」

「そうですよね。 
前社はウレタンの発泡成分が何なのか  
具体的に表示することができないんですからね。」

「それって、おそらく日本初じゃなくて、  
世界初のノンフロンウレタン樹脂による沈下修正事業になるんじゃないですかね。」

会話は終わることなく続きます。

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