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2024.08.27ニッポン上げろ!

第418号(2024/8/20発行)ご縁・7

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。



【アップコン起業秘話】第417号(2024/8/16発行)ご縁・6 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

私とSKさんと専務との間で
会話が途切れることなく続いていたところ、
突然、
今まで静かに聞く側に立っていたP社の社長が

「専務。」

と声を出しました。

「はい。」

専務はそれに答えると

「まだ、ノンフロン樹脂は新しい技術だろう。
それを使って沈下修正などという
重量物を持ち上げることなんかできるのだろうか?」

と社長が専務に質問しました。専務は

「わかりません。
もし、やるとしたら研究所に話をして
開発してもらわなければならないでしょうね。」

「SK君はどう思う?」

と社長は続けて尋ねます。

「はい。
松藤さんもおっしゃっているように、
材料に関してのデータが全く無いっていう状況なんですが、
それは逆にオリジナルの材料を作ることができる
チャンスじゃないかなって思っています。」

「ふむ。松藤さん。」

「はい。」

今度は私に質問が来ます。

「年間どれくらいの材料を必要としていますか?

「???。」

私にとっては予想外の質問でした。
会社を設立することに集中していたため、
設立後の計画はほとんど白紙状態でした。
社長は続けます。

「松藤さん。
私たちもビジネスでやる以上はリスクも受け入れる代わりに
利益がどの程度あるのかも教えてもらえなければ
なかなか判断は難しいですね。」

「はい。すみません。」

そこにSKさんが助け舟を出してくれました。

「松藤さん、
前社の時は設立してから2年目で売り上げを出して
単年度黒字を達成するところまで来たんですよね。」

「はい。私は途中で辞めたので、
最終の数字は分かりませんが、
私がいた時はそのような状態でした。」

その会社は松藤さんが辞めてから売り上げが急に落ちたそうですね。」

「はい。私の知人の保険のセールスマンが
前社の担当をしていてそう言っていました。」

「もし、その会社が潰れてしまったら
日本にはウレタンで沈下修正する会社は
松藤さんの会社だけって言うことになりますよね。」

「そうですね。」

「それじゃあ独占企業じゃないですか。」

「前社にいた時は、
前社を独占企業にしようといろいろ考えてはいたんですけれど、
“彼”の考える方針とは違っていて、
それも辞める理由のひとつにはなっています。」

「“彼”は前社を独占企業にしようとは思わなかったんですか?」

「“彼”の目的は明確で、日本に投資して、
日本で儲けたお金は限りなくオーストラリアの自分のところに
還元するだけなんです。」

「でも、市場を独占出来たらもっとビジネスは
やりやすくなるんじゃないですかね?」

「私はそうだと思っていますけど、
“彼”にはなかなかその考え方は伝わりませんでした。」


「それじゃあ“彼”は何のために日本に進出してきたんですかね?

 

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