※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
今月の初め(9月4日)に
千葉県市原市を通る国道16号線で、
路面が4車線にわたって陥没しました。
16号線は私も時々使う道で、
いつも混雑している道路です。
「わぁ、大変だな。」
と思ったのと、
陥没に伴う事故や怪我人がなかったのが不幸中の幸いでした。
そして、昨日(9月26日)、
広島市で道路の交差点付近で水道管が破裂し、
南北およそ40メートル、
東西およそ15メートルにわたって陥没しました。
それだけでなく、
現場近くの市営住宅や民家が沈下し、
建物の壁面には多くのひび割れが入りました。
このような陥没事故が最近日本でも増えてきたと思われます。
数年前まではテレビの海外特集などで
アジアの国々でこのような事例が少し滑稽に報じられていたりしていました。
そのバックグラウンドとしては
「不良施工によって道路が陥没しました」
という意味が込められていたように思います。
ところが日本での道路陥没は不良施工が原因というよりも、
経年劣化による陥没、
もしくは
新規の土木工事中に工事が原因でおこる陥没の
パターンが多いのではないでしょうか。
国道16号の場合は管渠・函渠の劣化が原因ではないかとみられています。
広島市の場合は
「シールドマシンが土砂を取り込む中で道路が沈下し、
水道管の破断が起きたとみられる」と施工会社が説明しています。
2020年10月の調布市の道路陥没は
「東京外かく環状道路」のトンネル掘削工事で
シールドマシンで地下を掘り進める際に、
土を取り込みすぎた施工ミスが原因となった可能性が高い
などとする報告書がまとめられました。
さらに記憶に残るのは博多駅前道路陥没事故です。
2016年11月に地下鉄七隈線延伸工事により
大規模な道路陥没が博多駅前で起こりました。
当現場では3回目の陥没事故でもありました。
国土交通省の資料によれば、
道路陥没の主な原因は、
主に、道路の排水施設(側溝など)や管渠(下水管や雨水管など)の
劣化や腐食、浸入水等によるもので、
管轄国道においては管轄国道においては63%を占めており(令和4年度)、
下水管や雨水管など管路施設の劣化や損傷による道路陥没事故は
年間約2700件(令和3年度)起きていることも明らかとなっています。
(資料:国土交通省 管路施設に起因した道路陥没件数の推移)
設備の経年劣化や設備更新による工事によって道路陥没が起こり、
さらに最近頻発する地震や大雨が要因となって、
これからも道路陥没は益々増加すると思われます。
アップコンでは
このような道路の陥没に対しても素早く対応しています。
そして重要なのは陥没が起こる前に
陥没を防止することがもっと重要となります。
国を含めた自治体では、道路の空洞調査を行っています。
しかし、空洞箇所を把握しただけでは陥没は防げません。
空洞箇所がわかった段階で素早く補修し、
陥没を防止することが大きな事故を未然に防ぐことにつながります。
P.S.
さて、前回のメルマガで
「人知を尽くして天命を待つ」
という表現を使いましたが、
訂正させていただきます。
正しくは
「人事を尽くして天命を待つ」
です。
「人間の能力で可能な限りの努力をしたら、
あとは焦らず静かに結果を天の意思に任せる」
という意味ですね。
ご指摘くださったT様、ありがとうございます。
そしていつもメルマガご愛読本当にありがとうございます。
これからも言葉に気を付けながらメルマガ書きまくっていきますの
お付き合いよろしくお願いします!