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2024.10.15ニッポン上げろ!

第432号(2024/10/7発行)ご縁・10

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。



【アップコン起業秘話】第431号(2024/10/4発行)ご縁・9 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

 

「松藤さん、私たちが新材料を開発する上で
約束していただきたいことがあります。」

「はい、何でしょうか。」

私はP社が材料開発をしてくれるということを聞いて
何でも受け入れようと思いました。

「私たちは、松藤さんが望んでいる材料を開発するために、
新たに設備投資をし、人を動かし、時間も使います。」

「はい。」

私は徐々に冷静になってきて、
社長の言葉を一言も聞き漏らさないようにと注意し始めました。

「松藤さんにとっては起業というチャレンジでしょうが、
私たちにとっても新分野の材料開発というチャレンジになります。

「はい。」

「まず最初に、松藤さんにお約束していただく前に
私たちからお約束させていただくことは、
この新材料開発にかかる一切のコストは
P社ですべて負担させていただきます。」

「あっ、ありがとうございます。」

私は社長の話を聞いている途中から、
お金の話になりそうだなと少し不安になりかけていました。
それが、すべてP社が負担してくれるとは・・・。

(すごい!ラッキー!
いや、待てよ?
上手い話程裏があるというではないか・・・。)

頭の中はいろんな考えがごちゃごちゃになってぐるぐる回っています。

「あのー、本当に全部御社で開発費をご負担して下さるんですね?

「そうです。
ちょっと松藤さんも不安に思われるかもしれませんが、
後で理由をご説明します。」

「わかりました。」

「それでは松藤さんにお約束していただきたいことを申します。」

「はい。」

P社の社長はじめ、専務、SKさん共々、
みんな私をじっと見ています。
私の目を見ながら私の心まで読み取ろうとしているかのような感じです。

「松藤さん。
お約束していただきたいことは
私たちが新材料を開発したら、
私たちはその材料は松藤さんの会社にしか販売いたしません。」

「はい。」  

「そして、松藤さんの会社も、
私たちP社以外から材料を購入しないでもらいたいのです。」

(えっ、そんなこと?)

私はもっとお金に関することであるとか、
何かもっと大変な要求をされるものだと身構えていました。
ところが、意外にも

「はい。ということは私の会社は御社P社以外からは材料は購入しませんし
御社P社もその新材料は私の新会社にしか販売しないということですよね。」

「その通りです。」

と、社長がはっきりと言い切りました。

「あの~、私はもっと難しい内容の約束事を言われると思っていました。」

と、正直に胸の内を明かしました。
するとSKさんが

「いえいえ、松藤さん。
これはビジネスをしていく上で結構重要なことなんですよ。」

と話を続けます。

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