※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第444号(2024/11/19発行)同時並行・1 の続きです。
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P社を後にした私は、そのまま昼過ぎに
ShimさんのいるT社の川崎支社を訪問しました。
T社は機械関連の商社です。
ShimさんにP社を紹介してもらいました。
2階の事務所のソファーで、
P社でプレゼンをしたことを報告します。
「そうなんです。
Shimさんから紹介されたOさんからSKさんに話が引き継がれ、
SKさんにプレゼンした後に専務にプレゼンして、
最後に社長にもプレゼンしたんです。」
「すごいね、松藤君。
あの社長まで君の話を聞いたってことは、
P社も結構本気だと思うよ。」
「そうですか。そうだとうれしいです。」
「いやぁ、P社はねぇ、結構数字に厳しい会社だよ。
その会社が初対面の松藤君の話を聞いて
材料の開発を受け入れたって、
ちょっと信じられないくらいだよ。」
「でも、Shimさん。
今朝は、P社の研究所の所長とも材料開発の話をしてきたばかりなんですよ。」
「いやいや、疑ってんじゃないんだよ。
P社はすごい会社だよ。
あの社長も専務も、大手の材料メーカーからスピンアウトして
P社を興して今に至っているからね。」
「はい、スピンアウトされたっていうのは伺いました。」
「多くのライバル会社がいる中で今のポジションを作り上げたっていうのは
並大抵のことじゃないと思うよ。」
「そうですね。」
「その会社の社長や専務に松藤君が認められたっていうのは、
松藤君もちょっとすごい人なんじゃないの。」
「そんなんじゃないですよ。
まず最初のSKさんが私のプレゼンに、
恐らく感じ入ってくださって、
次に専務も同じように思ってくださって、
そして最後に社長まで話が通ったんだと思います。」
「いや、わかるよ。
なぜなら、僕も最初に松藤君の話を聞いて
ちょっとこれは世の中に役に立ちそうな仕事だなって思ったもの。
それだけじゃないよ。
うちの会社にもねぇ、結構似たような儲け話っていうか、
一緒に事業を起こしませんかっていうような話が来るんだけど、
みんな怪しくてねぇ。」
「そうなんですか。」
「で、松藤君の場合は、言っちゃあ悪いけれど、
松藤君、お金持ってないじゃん。」
「すみません。」
「いや、違うんだよ。
お金がない代わりに何があるのかなっていうところなんだよね。」
「えっ?」
「つまりねぇ、松藤君が信頼できる人間かどうかしかないんだよ。」
「はぁ。」
「で、僕は松藤君を初対面で信頼して、
大事なお客さんのP社を紹介したっていうことさ。」
「ありがとうございます。」
「P社ももちろん僕からの話だから
ちゃんと聞いてくれることは聞いてくれるけれど、
後はやっぱり、P社と松藤君の関係だからねぇ。
P社の社長も僕と同じように
松藤君が信頼できるかどうかを見ていたんだと思うよ。」
「そうだとうれしいです。」
「いや、そうだよ。
P社の社長は決して派手なことはしないし、
世間にも出たがらないし、
事業を成功させてP社の社員を幸せにさせたいと、
心から思って実践している人だからさ。」
「そんな方とお会いできたなんて。」
「普通はねぇ、あの人は初対面っていうか、
初めて訪問してきた人とは会わないからね。」
「そうなんですか。」
「まあ、良かったじゃないか、松藤君。」
「はい。」
「それじゃあ、次はうちの会社との取引の話を始めようか。」