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2024.12.10ニッポン上げろ!

第447号(2024/11/29発行)同時並行・3

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
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こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。



【アップコン起業秘話】第445号(2024/11/22発行)同時並行・2 の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

Shimさんが話を続けます。

「ウレタンの原料そのものはP社に任せるとして、
それを使ってウレタンを発泡させるのに必要な
機械や器具を準備しておかないといけないよね。」

「はい、そうですね。」

「松藤君は何が必要か良くわかっているの?」

「まあ、私もシドニーで施工していたんで
大体は分かっているつもりですけど。」

「そう。じゃあ話はしやすいね。
まず最初に、
なんといっても注入機がこの沈下修正の肝心かなめの機械なんだけれど、
これはP社が開発するウレタンがどういう性質かによって
全く変わっちゃうから今は決められないね。
僕はねぇ、松藤君の話を聞いていると
このウレタン注入機は日本にはないんじゃないかと思っているよ。
たぶんアメリカ製になるんじゃないかなって。」

「そうなんですか。」

「だからねぇ、それを外して他の物をそろえておかないといけないってことなんだけど。」

「はい。」

「まあ、大きなものから言えば、次に必要なのは発電機だね。
それからコンプレッサー。
注入ホースとポンプも必要最低限のものだね。」

「はい。その辺はよくわかっています。」

「そう。それじゃあ、揃えられるものはこちらでリストアップして見積書を作っておくか
まだ、注入機は決められないけどアメリカ製にするとなると2社あるんだよ。」

「そうなんですか。」

「A社とB社しかないんだけどね。
今度カタログ取り寄せておくからどっちがいいか松藤君が好きな方にすればいいかな。」

「A社は知っています。」

「うん、まあオーストラリアで使っていたのももしかしたらA社製かもしれないけれど、
それぞれ特徴っていうか個性があるからねぇ。
やっぱり比較して、検討して決めたほうがいいと思うよ。」

「そうですね。
オーストラリアの真似をする必要はないですからね。」

「そうそう。
オーストラリアがなんでA社製の注入機を使っていたのかも
比べてみればわかるかもしれないし、
P社が開発するウレタンがA社製でOKかどうかもまだ分かんないしね。」

「そうですね」

「っていうか、もしかしたらA社製もB社製の注入機も
新しいウレタンには適応できない可能性もあるかもしれないよ。」

「えっ?そんなことってあるんですか?」

「う~ん、松藤君が言っている沈下修正のパワーを出すためのウレタン樹脂に
対応できる注入機は、もしかしたら無い可能性もあり得るからね。

「そんなことないですよ。
オーストラリアで実際、注入機を使って沈下修正していたんですから。」

「いや、わかるよ。
でも、それはオーストラリアで使っていたウレタン樹脂の
性能にあったものがあったからなんで、
P社の新しいウレタン樹脂の性能が
A社の既存の注入機にフィットするかどうかは分かんないからねぇ。」

「そういうもんなんですか。」

「そうそう。」

「注入ガンはどうですか?」

「う~ん、これも高発泡圧力に耐えられる最上級の物じゃないとダメかもね。

「と思います。」

「ウレタンを吹き付けるっていうより、噴射させるっていう感じだもんね。」

「はい。」

「あと、何か気になることがある?」

「はい。実はすごく細かいことなんですけど。」

「何?」



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