こんにちは。 コンクリートを上げるから “アップコン” のココロです。
去る2月、パシフィコ横浜で開催された『震災対策技術展 横浜』 に、ウレタンを使った新応急復旧工法を紹介しました。
ウレタンを使った実演や、イメージ模型を展示。
予想以上に大盛況となりました。
クリック!!
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この展示会で大活躍していた、その『イメージ模型』
震災時に道路に発生した、段差をイメージした模型です。
実は、施工や調査に多忙な中、入社3年目の、学生時建築を選考し日頃模型作りをしながら勉強していた、技術ちゃんに制作を依頼。
限られた時間の中、一生懸命制作してくれました。
今日から、前半、後半と2回に分けて、技術ちゃんによる”模型制作物語” を紹介したいと思います。
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★☆ 模型制作物語 ☆★ (前半) 【応急復旧工法】
『震災対策技術展』が初参戦となる応急復旧工法。
年が明けた、1月のある日のことです。
徳島の現場から戻ると、プロジェクトのメンバーから突然、言われました。。
「展示会に飾る模型を作ってくれないか・・」
「段差や陥没が発生した、震災後の道路イメージ模型を!」
「サイズは、450mmx900mm。2週間で作ってほしい!!」
突然のことだったので、驚きましたが、模型は学生の頃よく制作していたので、快く引き受けました。
プロジェクトメンバーと、展示会担当者と一緒に、「どのように制作したらよいか・・」色々話し合いながら進めたのですが。。。
その工程をご紹介します。
お時間ある方は、是非お付き合い下さい。
1.ラフ画
みんなの完成イメージを一致させるため、最初に行ったのは、ラフ画の作成。
いたずら書きのレベルのものですが。。
このラフ画を参考にしながら、まずパーツ類の入手から制作をスタート。
今思えば、我ながらこんな大雑把なイタズラ書きでよく完成させたなあ・・と思います。
2.土台つくり
模型の土台を制作していきます。が、その前に・・
スタイロフォームをご存知ですか?
住宅などの断熱材に使用されているポリスチレンで、ホームセンターなどで購入できます。
このスタイロフォーム(以下、スタイロ)は、時に建築模型などにも使用されます。
(私は学生時代はよく使っていたのですが・・学校によるかもしれません^^;)
写真は、道路の面になるパーツです。
この段階で、段差を表現してみました。模型用の車乗せてみると、ほら何となくイメージが。。?
3.路面の制作
路面って、何を使えば再現できるのだろうか??
凹凸?ぼこぼこ?? ⇒ ざらざら ⇒ 紙やすりだ!!!
紙やすりにラッカーを使って白線を塗ってみました。
ご覧の通り、想像よりキレイにできました!
道路のセンターラインを示すために、この白線・黄線塗装の完了した紙やすりを敷き詰めてみると・・。
こんな感じになりました。道路に見えてきたカナ^^
4.陥没部の再現
路面をキレイに仕上げたところで、ふと思い出しました。
「これは応急復旧工法の工法説明のための模型だ!」ということを。。
キレイに仕上げた路面を見ながら、建物も一緒に作りたかったのですが、思い直し、陥没に取り掛かりました。
土台のスタイロをくり抜くことで、陥没を再現しました。
くり抜いた箇所に紙やすりを合わせ、カッターなどで押し付け、穴を開ければ、陥没の完成です!
実は、模型用の車を置いたとき、この陥没に落ちる形で片輪がはまり込むイメージにしたかったのですが、車が軽かったので、紙やすり部をもう少し切るなど工夫をして、完成させました。
さて、前半はここまで。
道路の段差と陥没の土台は完成しましたので、これを更に道路っぽく装飾していくのですが。。
また、後半でご紹介します。お楽しみに。。