※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
前回では会社としてのアップコンをご紹介させていただきました。
コンクリートを上げるから
アップ(UP)+コン(CON)=アップコン(UPCON)
でしたね!
今回は工法としてのアップコンを少しご紹介します。
先ずアップコン工法を一言でいうと
アップコン工法とは
「ウレタンの発泡圧力を使って沈下したコンクリート構造物を
地盤から持ち上げ水平にする」工法
となります。
一言と言いながら、長いし難しい言葉が多いですね。
ウレタン、発泡圧力、沈下、コンクリート構造物、地盤などそれぞれの単語としては
理解できても、これらの単語がお互いにどういう関係を持っているのでしょうか?
一つずつ解説していきます。
(あくまでもアップコン工法におけるという前提で)
ウレタンについて
ウィキペディアによると
「ウレタン (urethane) とは、カルボニル基を介してアミノ基とアルコール基が反応し、
アミンの窒素とカルボニル基の炭素の間で新たな共有結合を形成した化合物である。」
-引用―
「”ウレタン”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。最終更新 2020年5月10日 (日) 07:30 UTC
URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%B3
とありますが何のことやら、わかりづらいですね。
ウレタンというと台所にあるスポンジとかソファーや、
枕の中にあるクッション材が身近なところでしょうか。
最近ではウレタン製のマスクもありますね。
ウレタンは私たちの日常の至る所で利用されている、なくてはならない存在です。
さて、ウレタンは正式にはポリウレタンと呼ばれますが、
大きく分けると軟質ウレタンフォームと硬質ウレタンフォームに分けられます。
(本当はもっと分類されています)
アップコンが利用しているのは硬質ウレタンフォームの現場発泡というところに分類されています。
(硬質と軟質というまた新しい言葉が出てきましたが、この違いは長くなるのでまたの機会にご説明します)
硬質ウレタンフォームは断熱材として有名です。
ビルや住宅の断熱材として広く利用されています。
この硬質ウレタンフォームをアップコンでは現場発泡という形で利用しています。
すなわちフォーム(固体)になる前の液体状態のウレタンの素を施工で使っています。
それではウレタンの素とは何でしょうか?
日本ウレタン工業協会のHPによると
「硬質ウレタンフォームとはNCO(イソシアネート)基を2個以上有するポリイソシアネートと
OH(ヒドロキシル)基を2個以上有するポリオールを、触媒(アミン化合物等)、
発泡剤(水、フルオロカーボン等)、整泡剤(シリコーンオイル)などと一緒に混合して、
泡化反応と樹脂化反応を同時に行わせて得られる、均一なプラスチック発泡体です。」
-引用―
日本ウレタン工業協会 (最終閲覧日:2020年9月8日)
http://www.urethane-jp.org/
と書かれていますが化学が苦手な私にはこれも少しわかりづらいです。
少し簡単に言うとポリオールとポリイソシアネートという液体の化合物が
ウレタンという固体になるということになります。
左がポリオール 右がポリイソシアネート
ポリオールとポリイソシアネート2液が混ざりあって(撹拌されて)化学反応を起こし、
液体状態からクリーム状態に変化し、その後ゲル状態となって最終的に固体となります。
2液が混ざり合ってから固体になるまでの一連の反応は化学反応といわれ、
ゲル状態の時にクリーム状になった化合物が発泡(膨らむ)します。
発泡時に発泡圧力という膨らむ力が生まれ、この発泡圧力を使って
アップコンでは沈下したコンクリート構造物を持ち上げているのです。
ウレタン樹脂のデモンストレーション動画↓↓
A液(ポリオール)とB液(ポリイソシアネート)の2液が、
液体⇒クリーム⇒
もう少し簡単に言うと家でパンケーキを作るときベーキングパウダーを入れますよね。
このベーキングパウダーに含まれている成分が反応することによって
気体(二酸化炭素)が発生し泡となって膨らむ原理です。
ウレタン生成時にも同じように気体が形成されるのですが、
その時の膨らむ力(発泡圧力)がものすごく強いので住宅なども一棟まるごと持ち上げちゃうのです。
すごいパワーですね!