ホームニュース一覧第43号(2021/1/22発行)【後編】阪神・淡路大震災から26年
2021.01.27ニッポン上げろ!

第43号(2021/1/22発行)【後編】阪神・淡路大震災から26年

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。

 

 

こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

 

前回の続きです。

 

Aさんは2度とシドニーへ戻ってくることはありませんでした。

  
  
「怒り心頭」

怒りは心の中から発生しています。
会社の対応がどうのこうのというつもりはありませんが、
私たちにとって本質的に大事なものとは何だろうか
と改めて考える必要があると思います。

  
 アップコンでは企業理念として
「健康第一」「安全第一」「家庭第一」を掲げています。 
(申し訳ないですが、お客様第一とも売上げ第一とも言っていません。)

  

この理念は、自分一人で判断・決断せざるを得ない状況になった時、
その判断は、


健康第一ですか?
安全第一ですか?
家庭第一ですか?

   
と自問して、決断・行動しましょうということです。
そして「健康第一」「安全第一」「家庭第一」である

判断・決断・行動による結果に対して、
会社がすべての責任を持ちますよ!

ということを面接時から説明しています。

  

  

  

  
 

さて、10日ほど前、
Aさんと同じ神戸市内ご在住の方からお問い合わせがありました。

  
「神戸の震災で家が傾き、傾いたまま住んでいた義母が先日亡くなりました。
1階のリビング台所だけでも床が平らになれば、法事ができるのですが・・・」

   
お話を伺うと築50年の布基礎の住宅ということでした。
台所とリビングの中央部の束石と木束が離れているので
そこだけ直してほしいというご相談でした。 

アップコンのウレタン注入で束調整(補修)は難しい、
ということをご説明させていただき、
地元の工務店へご相談されるということになりました。 

阪神・淡路大震災の大火災からは難を免れた住宅でも、
マグニチュード7.3の大地震には抗うことはできませんでした。

26年間、住宅の床は傾いたままだったんですね。

 

拙著 「家の傾きが健康障害を引き起こす」は下記のように始まっています。

地盤沈下で傾いた家をもとに戻すことを業務としている私の会社に
毎年数件、必ずかかってくる電話があります。
『震災で家が傾いてしまったのですが、直していただけますか?』
  
先の東日本大震災ではありません。
1995年に発生した阪神・淡路大震災で被害を受けた家に住んでいる方からの電話が、
いまだにかかってくるのです。 

これは、20年近くも、
家の傾きをそのままにして住み続けているということにほかなりません。」

今年は東日本大震災から10年目の節目の年となります。
東北・関東エリアでも、まだまだ傾いたままの家に
そのまま住み続けている方が多くいらっしゃいます。
床の傾きが5/1000を超えると傾斜を感じるようになります。
さらに傾きが進むと、めまい・吐き気・頭痛などが起こりやすくなります。

長期間、傾いたままの住宅に住み続けていると、
様々な健康障害を引き起こすことになります。

  
 「健康第一」です。

判断して、決断して、行動しましょう。

 

カテゴリー