昨秋、菅総理大臣より
「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」
ことが宣言されました。
カーボンニュートラルとは温室効果ガス排出実現ゼロを意味します。
それによって、
二酸化炭素の排出量に応じて企業などにコストを負担してもらう
「カーボンプライシング」の実施についての検討が必要となってきました。
これは大企業だけの話ではなく、
私たち中小企業も含めた全産業が取り組むべき課題です。
以前は
「企業にコスト負担を課すとなると、
モノづくり大国日本の経済に悪影響を与える」
という考え方が主流でしたが、
今や123か国1地域が2050年までのカーボンニュートラルにコミット。
時代は大きくCO2に対して受け止め方が変わってきたようです。
さて、それではカーボンニュートラルによって私たちの日常はどう変わるでしょうか?
身近なところで自動車を考えてみましょう。
ちょっと前まではほとんどすべての自動車がガソリン車でした。
それがハイブリッド車が出現し、
電気自動車・水素自動車がどんどん発表され始めています。
トヨタ自動車は2025年までに米国で販売する新車の約4割を電動車にするそうです。
実は私は昨年12月に自動車を買い換えました。
長年利用していたエスティマからM社のディーゼル車にしました。
「クリーンディーゼル」という呼び方もあるように、
ガソリンエンジンよりも燃費がよく、
最近では窒素酸化物も少なく環境性能は高いです。
以前はガソリンを満タンにしても3~400キロしか走らなかったのが、
ディーゼル車に変えた途端、一度の給油で1,000キロ以上走行可能になりました。
1,000キロというと、
アップコンの本社がある川崎市から博多駅まで一気に行ける計算です。
(高速道路の運転は最低でも2時間に1回、10分以上の休憩をしましょう!)
燃費は良いし、環境にも良いしと思っていたら、
時代はさらにその先へ進もうとしています。
10年後にはこのM社のディーゼル車を運転していられるのでしょうか?
私たちはこれからますます
クリーンエネルギーや再生可能エネルギーの利用を促進したり、
様々な技術革新によってCO2排出削減に取り組む必要があります。
一方、植樹することによってCO2を吸収し、
排出量と吸収量のバランスをニュートラルにする方法もあります。
植物は成長過程で光合成によりCO2を吸収しているため、
森林再生などのプロジェクトへの資金提供によって
トータルでカーボンニュートラルを達成できるというものです。
現在、様々な企業や団体が森林面積を増やすことに取り組んでいます。
ある団体では、
「1口5,000円を寄付するとカラマツ10本の高木が植林でき、2口(10,000円)
寄付することによって一般家庭の年間CO2排出量(2.5トン)を相殺できますよ」
というプロジェクトを行っているところもあります。
冒頭の問題にあったスギの木3,300本を植林するとしたら、
いくら寄付すればよいのでしょうか?
もし、ご興味のある方は「植林・寄付」で検索してみるとたくさん見つけられます。
世の中のトレンドはカーボンニュートラルへ向かっています。
私たちも身近なところから工夫して
みんなでカーボンニュートラルを実現し、地球環境を守っていきたいですね。
P.S. アップコンの環境についての取組みはこちら
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