※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ
〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
第65号(2021/4/9発行)
松藤
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
私は毎年1月に沖縄へ観光に行っています。
観光と言ってもメインは川崎フロンターレのキャンプを1日見るのが中心。
あとは水族館へ行ったり、新しい観光スポットと言われているところへ行ったりと
のんびりした旅行です。
その中でもう一つ目的があります。
キャンプ地近くにある崎山酒造廠(さきやましゅぞうしょう)で酒蔵見学をすることです。
毎年見ているのですが、実際に働いている職人さんの真剣さが、
比嘉さんのわかりやすい案内から伝わってきます。
この酒蔵では泡盛が製造されています。
そしてそのブランド名がなんと 松藤。
松藤と書いて“まつふじ”と読みます。
まあ、私の名前・松藤を“まつどう”と読むほうが珍しいのですが。
この「松藤」名前の由来には素敵な話があります。
「松藤」は創業者、「崎山オト」から家業を引き継いだ2代目「崎山起松」の「松」と
その妻「藤子」の「藤」を一文字ずつとって、
二人の名前を冠して「松藤」と命名されたということです。
1939年(昭和14年)の頃なので、
まだまだ女性が世間の表に出るという概念が珍しい時代に、
女性の名前がお酒の名前に使われるのは非常に稀なことだったそうです。
こうして誕生した「松藤」は「松」も「藤」も縁起が良い言葉であり、
夫婦の酒・縁起が良い酒として結納やおめでたい日に好まれているそうです。
私はこの「松藤」からもう一つ違う印象を受けました。
それは「自立した力強い女性」というイメージです。
「崎山酒造廠の110年の歴史」を読んでみると、
創業者・崎山オトさんから2代目・崎山起松さん/藤子さんが活躍されていた頃が、
先日亡くなられた脚本家・橋田壽賀子さんの代表作の一つである
「おしん」と時代背景が非常に近いのです。
今でこそ、
「ジェンダーによる男女差別をなくして、
一人一人の実力が活かされ、安全で安心して暮らせる世の中にしよう」
と世界中で活動が起こっていますが、
明治・大正・昭和初期を生き抜いてきた女性にとっては、
とても言葉では言い表せないような
ジェンダーにもとづく偏見や不平等があったのではないでしょうか。
そのような中で、オトさんによる創業、
起松さんと藤子さんの二人からとったネーミングなど、
「松藤」には男女平等・夫婦の愛情の精神が受け継がれた、
「自立した力強い女性が活躍する」という印象を受けました。
P.S.
昨年も今年もコロナの影響で沖縄へ行けません。
早く安全な世の中になって大好きな沖縄へ旅行したいですね。