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2021.04.27ニッポン上げろ!

第70号(2021/4/27発行)「銀行口座が作れない!」その5

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。

 

 

こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。



銀行探し(?)から4日目の朝、
私は紀尾井町の弁護士事務所へ電話をしました。
先生はその日の昼休みしか時間が取れないということなので、
正午にアポイントを入れてもらいました。 

「不思議ですね。私たちもそのようなことは初めてです。」

と、先生の言葉。
  
「そうですか。やっぱり、こんなの普通じゃないですよね。」
  
「私たちもちょっと的確なアドバイスができないのですけど、
オーストラリア大使館でご相談されてはどうでしょうか。」
  
「わかりました。ありがとうございます。」
  
と、挨拶をし、オーストラリア大使館へ行くことになりました。 

  
大使館のK氏は入り口で
いつもの人懐っこいニコニコした笑顔で待っていてくれました。
  
「今日はどうしたんですか?会社は設立されましたか?」
  
「いえ、そのことで相談に来たんですけど、いいですか?」
  
「それでは、ミーティングルームでお話を聞きましょう。」
  
大使館のSさんも合流し、私はK氏とSさんへ現状を説明しました。
  
「う~ん、おかしいですねぇ。でもあるかもしれない。」とK氏。
  
「ちょっといじめられているようですよね?」とSさん。
  
「まあ、私たちの立場では何にもできないけど、ちょっと上司に聞いてみます。」
  
と、K氏はミーティングルームから出ていきました。

   

  
10分くらい経ったでしょうか。

  

ミーティングルームの電話が鳴ります。

  
Sさんが電話をとると、急いでK氏の上司の部屋まで来るようにということでした。
Sさんの案内で迷路のような大使館内を歩き回り、K氏の上司の部屋へ入ります。
自己紹介もそこそこに、今からキャンベラへ電話するからその電話に出るようにと言われます。

K氏が補足してくれました。
K氏が彼の上司に私の現状を説明すると、

「それは豪日の貿易の障壁になっている」ということで、

早速、本部のあるオーストラリアの首都・キャンベラへ電話したそうです。
本部からは対応を考えるので30分後にもう一度電話をかけ直し、
本人とも電話ができるようにしておいてほしい、と指示があったそうです。
その電話を今からかける、ということのようです。
なにやら大変なことになりそうで、心臓がバクバクしてきました。
  
K氏の上司がキャンベラの本部へ電話をしました。
しばらく上司と本部の人が話しています。

  
「ALL RIGHT !」

  
今度は私に電話へ出るようにと言います。
(私は英語での電話は苦手です)

電話での内容は、

  
●まず自己紹介をし、

●オーストラリアへいつ、何のために来たのか?

●そして、今、何のために日本でオーストラリアの日本法人を作ろうとしているのか?

そのために銀行口座を先に開設しなくてはいけないというのは本当か?

●そして、銀行口座が開設できなかった

 

ということを話しました。

  
本部の人は、

「THANK YOU AND GOOD LUCK.」

と私に言い、K氏の上司へ電話を代わるようにと言いました。
再びK氏の上司は本部の人としばらく話し、電話を切りました。

K氏の上司が私に説明します。

  
「オーストラリアの銀行の東京支店に 
資本金として用意されている1,000万円を1週間預金してください。
3行が支店を出しているのでどの銀行でも良いです。
それから、日本法人用の銀行口座を開設したい銀行・支店名を教えてください。」
  

私はどのオーストラリア銀行が東京に支店を出しているのか知りませんでした。
K氏に聞くと「NかAだなー」ということなので、N銀行にすることにしました。
次に、口座を開設したい銀行は?ということなので
オフィスに最も近い、1番最初に断られた銀行を選びました。

K氏の上司は 

「それでは明日、N銀行へ行って自分の口座を作って、
そこにオーストラリアから送金された1,000万円を振り込んでください。
1週間たったら、今度は日本法人用の口座を作る銀行へ行って口座を作り、
その口座へN銀行から送金・入金してもらってください。」

「N銀行で自分の口座を作って1,000万円振り込み・入金するのはできますが、
日本法人用の銀行口座が作れないから、こうやって相談しているんですけど。」

「それは、N銀行の方から口座を作れるように日本の銀行へ話をしておきます。」 

 

「そんなことできるんですか?」

 

 

私たちの会話を聞いていたK氏が間に入り、私を安心させるように言いました。

 「上司の言うことを信じましょうよ。大丈夫ですから。」

 

  

  

  
翌日、K氏の上司の言う通り、
私は私の個人口座にオーストラリアの”彼“の会社から送金された1,000万円を
N銀行の東京支店へ行って、新しい口座を作り入金してきました。
K氏の上司が最後に言っていたのは

  
「1週間の間は金利は付きませんからね。」

  
というくらいで、
「何にも心配いりませんよ。」というK氏の言葉を信じての行動です。

 

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