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2021.08.31ニッポン上げろ!

第105号(2021/8/27発行)なぜ福岡?

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。

こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。


今日のメルマガは<アップコン起業秘話>、

第102号(2021/8/17発行)【設立その5】の続きです。
今までのまとめはこちら

さて、“彼”からOKをもらうためには何といったらよいのやら・・・。

 

“彼”はいい意味で猜疑心の強い人です。
  

失敗をしないように事前に入念に計画を立てて行動します。
なので、日本進出もマーケットリサーチをしてから決めました。


基本的に他人を信用していないので「この人は信頼できるのだろうか?」と
よく心配し、だから、よく観察もします。
  
人を信用したらとことん信用もするのですが、
何かの影響で一旦疑いだしたら、
過剰なほど信頼関係を遠ざけてしまうような人であるともいえます。
  
 
  
東京と名古屋と福岡を比べた時、


どの街がビジネスをスタートする上で最適な場所でしょうか?


どう思いますか?
  
もちろん、ビジネスの種類によって様々なとらえ方があると思います。
  
東京のオフィスビル内でも水道水から日本酒を醸造できる時代です。
ウレタンによる沈下修正事業を日本で最初にスタートする場所として
東京なのか名古屋なのか福岡なのか?
  

  
私の心の中は福岡で決まりです。
  
でもどうやって説明したらいいのか?

普通に考えたら、やはりビジネスの中心は東京ですよね。


日本の主な会社の本社が集まり、その周辺には大工業地帯が控えています。
名古屋は近くに工業地帯があり、自動車産業は日本の基幹産業でもあります。
さらに道路もコンクリート舗装でした。
  

物価の違い?
東京は日本で最も物価の高いエリアでマイナスポイントになるかも。
  

県民性の違い?
名古屋は「一安二量三味(いちやす、にかさ、さんあじ)」と言われるように、
先ず価格が安いことを善しとしています。


さらに、ただ安いだけでなく、量を測るのが名古屋人。
見栄っ張りで派手なものが好きだが、新しいものへの感心は低いため、独自路線を走る。
と言われているとか。
  


どこの街も住めば都と言いますが、
私が 「福岡の街が気に入った」 だけでは
“彼”は納得いかないというどころか、激怒するでしょう。
  
どの街も良いところとそうでないところがあるものです。
  
私も“彼”の性格は約2年という短くも濃い期間で、多少なり理解してきました。
  
東京でもなく、名古屋でもなく、
ウレタンによる沈下修正事業をスタートさせるべき街は?
  

私が“彼”に言った「なぜ福岡なのか?」はこれです。
  


  


  


  

「Nobu, 我々のビジネスをスタートさせる良い場所は見つかったかい?」
  

「Q-SHU(九州)がいいです。」
  

「どこだ?Q-SHUとは。聞いたことがないぞ。」
  



「日本の西にある大きな島です。
北海道、本州、四国、九州。日本の地図の左下のところです。」

  

「ここに何があるんだ。」
  




「ここは人口が約1,300万人。
オーストラリアの人口1,650万人より少し少ないくらいです。


九州には日本の基幹産業である自動車メーカーの工場があります。
半導体や製薬会社の大きな工場もあります。
他にもいろいろな業種の工場が密集しています。

そして中国、韓国、台湾、東南アジアに対しては玄関口となって貿易も盛んです。
すなわち、物流倉庫が多いということです。
  
農業もあります。
ということはやはり倉庫があります。KOME倉庫です。


その昔、鹿児島から鉄砲が入ってきました。
長崎にはオランダ人が住んでいました。
福岡は中国を含め東南アジア諸国と昔から交易をしています。
  
つまり、海外に対して非常に開放的で、海外のものを受け入れやすく、
新しもの好き、チャレンジャーな気質を持っている人が多く住んでいるところなのです。
  
オーストラリアも新しい土地を求めてチャレンジしてきた人たちの血が流れている国でしょう?
九州人はオーストラリア人のように非常に開拓精神に満ち溢れた人たちなのです。

その彼ら1,300万人の九州人が日本の面積の10分の1のところに密集しているのですよ。
  
日本の面積はオーストラリアの20分の1だから、九州は200分の1ということです。
オーストラリアの0.5%の面積にオーストラリアとほとんど変わらない
1,300万人が生活しています。
  
あなたがオーストラリアでビジネスをスタートさせて
何年かけて今の売り上げまで来ましたか?
  
あなたがこれまでやってきた成功の道と同じスピードで
今、私が九州で成長できるかどうか見ていてください。
そして、九州で成功したらその経験を持って東京へ行きましょう。
  
より大きなマーケットがあります。
万が一、九州で失敗しても東京ではほとんどうわさにもならないでしょう。
  
ということは、仮に初期に失敗しても、
その経験を生かして今度は東京で再チャレンジできるということです。
  
逆のパターンはないです。
  
私たちにとって、
日本でビジネス展開を図る上で、九州はベストなトライアルプレイスなのです。」





 


私は”福岡”とは言わずに、最後まで”九州”と言って説明したのでした。

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