※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
こんにちは! コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。 今日のメルマガは<アップコン起業秘話>、 第105号(2021/8/27発行)なぜ福岡?の続きです。 今までのまとめはこちら |
9月の初め。 私はシドニーにいました。 “彼”にもう一度、なぜ事務所を開くのはQ-SHUが最適であるかを説明するために シドニーに戻ってきました。 “彼”と会ったのは事務所ではなく以前からよく二人で打ち合わせに使っていた タイフードレストランでした。 |
「Welcome back, Nobu.」 なぜか“彼”は上機嫌です。 「Fukuokaはどんなところだ?」 「えっ?」 私は驚いて、 持っていたワイングラスからワインをこぼしそうになりました。 「Q-SHUだったらFukuokaが一番の大都市だな。」 私は“彼”に一度も福岡という街のことを言ったことがありませんでした。 「Kumamotoは地理的には中心だが少し交通の便が良くないからな。」 何々? 何?この詳しさは??? 「そうですね。 福岡なら東京から飛行機でも新幹線でも行けますからね。 ところでどうしてそんなに詳しいのですか?」 「NobuがQ-SHUと言って、 シドニーに帰ってきてからまた説明するからと言っただろう。 その時ちょっと怪しいなと思った。」 ドキドキ 「なのでとりあえずQ-SHUを調べてみた。 そうしたらQ-SHUというよりもQ-SHUはFukuokaが中心地じゃないか。 何でFukuokaと言わなかったのか、ますます怪しいと思った。」 ドキドキ、ドキ “彼”は人を信用しているときは本当に危ないくらい信じこんでしまうけれど 一旦疑うとトコトン疑い深くなるタイプです。 「Nobuは何か隠しているな~?と思って その後ずっとQ-SHUを調べてみた。」 ・ ・ ・ 「それで九州はどうですか?」 「Fukuokaは良いところだ!」 「で、ですよね!」 「なんでお前は最初からFukuokaと言わなかったんだ?」 「え~と。何となくピンポイントでここが良いと言うと 逆に変に思われないかな~って思ってしまって。」 「お前のせいで俺はずいぶんFukuokaやQ-SHUに詳しくなってしまった。」 「すみません。」 「そうするとお前の言っていた工場や倉庫が近隣にあることや 東南アジアに近いというポテンシャルのこととか、 そしてオーストラリアの人口とQ-SHUの人口の話が頭にすっと入るようになった。」 「あ、ありがとうございます。」 「投資で日本へ進出するんだ。失敗はできない。」 「もちろんです。」 「だが、ビジネスにはまさかということもある。 その時でも再出発できる可能性を持っているのは良いアイデアだ。」 「あ、ありがとうございます。」 「NobuはFukuokaが好きか?」 「もちろんです。気に入っています。」 「Sydneyとどっちが好きだ?」 「え?それはちょっと・・・。」 「冗談だ。俺はSydneyが大好きだ。 ビジネスをする時には先ずはその街が好きじゃないと長続きしない。」 「そうですね。」 「そこで仕事をするということは生活するということだ。衣食住の環境も重要になってくる。」 「はい。」 「Fukuokaは美味しいものがたくさんあると書いてあったぞ。どうなんだ?」 「もちろんです。例えば・・・」 話は夜遅くまで続き“彼”は最後まで上機嫌でした。 ・ ・ ・ 私は1週間ほどシドニーに滞在し、実家のある川崎へと帰ってきました。 その日は2001年9月11日でした。 9.11 |