※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ
〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
第111号(2021/9/17発行)
現場見学
こんにちは! コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。 今日のメルマガは<アップコン起業秘話>、 9月16(木),17日(金)と横浜市内で住宅の沈下修正工事を行いました。 面積70㎡、木造2階建ての住宅で リビングルームの角が最大-76ミリ沈下しているという現場です。 アップコンの現場としては比較的一般的な住宅ですが ここにお住まいの方にとっては謎の怪現象が! |
そう、なぜか庭に面したリビングルームの掃き出し窓が勝手に閉まる。 自動ドアではありません。 床が傾いているのです。 住宅そのものが沈下して傾いています。 横浜市内の住宅は 斜面を切り盛り(一部が盛土で一部が切土の造成地)しているところが非常に多いです。 この住宅も大部分は切土されたエリアに建てられているのですが、 住宅の一番端のリビングルームの角は盛土部分にかかっていました。 べた基礎下の地盤強度に硬軟の違いがあると、沈下が起こりやすくなります。 切土のエリアは「硬」で盛土のエリアは「軟」となります。 そう、この住宅の謎の怪現象は地盤沈下による住宅の傾きが原因でした。 早速、私たちも床にビー玉を置いてみました。 ビー玉はリビングルームの角に向かって勢いよく転がっていきます。 |
結構なスピードで転がりますね。 床は約10/1,000の傾斜角を超えています。 これだけの傾斜になると「人は傾いていることに気づき、苦痛を感じる」レベルです。 (出典:日本建築構造技術者協会) 住宅品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)にも傾斜角5/1,000を超えると 構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が高いと記されています。 「家の傾きが健康障害を引き起こす」(幻冬舎:松藤展和) 原因にもなりますので沈下に気が付いたら専門家に相談してみましょう。 簡単な床傾きチェックの方法は ビー玉とかゴルフボールとか転がしてみてはどうでしょうか? 3/1,000とか5/1,000のような傾斜角までは分かりませんが、 少なくとも少しおかしいぞ!というのは分かります。 またDIYの好きな人は水準器で測ったり、 今はアプリでもいろいろありますので試しにやってみると面白いですよ。 ちなみに私は傾きチェッカーProというアプリを使用しています。 |
この日は、千葉テレビが施工の様子を取材に来られていました。 放映は10月1日モーニングこんぱすで放映予定です。 お楽しみに! |