※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ
〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
第117号(2021/10/8発行)
地震
こんにちは! コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。 昨晩、午後10時41分 千葉県北西部を震源とするマグニチュード6.1の大きな地震がありました。 埼玉県や東京都では最大震度5強の揺れが確認されています。 隣の横浜市でも震度5弱でした。 アップコンのオフィスがある川崎市高津区は震度3でした。 緊急地震速報がなるや否や最初に下から突き上げるような衝撃がありました。 そして横揺れが続きます。 10年前の東日本大地震の経験が呼び起されます。 私の家も被害を受けました。 高層マンションに住んでいるので大きな横揺れが長く続きました。 10分くらい続いたような気がします。 被害と言っても、熱帯魚を飼っている水槽から水が飛び溢れ出たというレベルですけど。 水槽は大小合わせて10ほどあります。 水槽の長辺が東西方向に置かれているものと、 南北方向に置かれているものの2パターンの配置があります。 東日本大震災の時は東西方向に置かれている水槽から水があふれ出ました。 水槽近くに置いてあった書類が水浸しになったのを覚えています。 私はマンションの形状からこの建物は東西に揺れやすいのかなと思っていました。 ところが今回は南北方向に揺れたのです。 長方形のマンションで言うと長辺方向に左右に揺れ続けたことになります。 震源地はマンションから東北東に位置します。 東日本大震災の時は震源地の方向は北東になります。 東北東と北東、というほぼ同じような方向で発生した地震による影響でも 建物の揺れ方が90度違ったことは驚きでした。 幸いなことに一番大きな150センチ水槽は 蓋もないのに水は一切こぼれ出ませんでした。 無傷でした。東西方向に置かれていました。 一方、その水槽の真横に直角に置いてある120センチと90センチの水槽は 蓋があるにもかかわらず、水槽内の水が波を打ってガラス蓋を押し上げ 床面に水があふれ出ていきます。 “天災は忘れたころにやってくる”とは毎度のように言われますが、 アクアリストとしては水槽の地震対策を再検討し、 準備を怠らないようにしないといけないと思った昨晩でした。 地震と地盤は切っても切れない関係にあります。 地盤における地震対策は何があるでしょうか? 津波に対しての防波堤のようなもの、 とまではいかなくても私たちの足元の地盤に対しても様々な地震対策は考えられます。 そのひとつとして空隙充填があります。 工場・倉庫・店舗の床下に空隙がある状態で大地震が来たらどうなるでしょうか? コンクリート床直下に支持する地盤がなければ地震の揺れと同時に、 コンクリートの床は波打つように大きく揺れます。 最悪、コンクリートは壊れ、陥没します。 その上に人がいたらと思うとぞっとします。 2007年、マグニチュード6.9の能登半島地震が起こりました。 とある高校の体育館の床が全壊しました。 フローリングがバキバキに折れているのはもちろん、 その下のコンクリート床自体が壊滅状態でした。 ここまで被害が大きくなった原因はコンクリート床直下の空隙でした。 約10センチの空隙があっただけでコンクリートはバラバラに壊れてしまいました。 近隣の他の学校は、壁や天井に被害はあったものの、床は大丈夫でした。 この高校の体育館の床下には空隙があったため、震災後の避難所としては役に立たず、 最終的には補修ではなく、取り壊して新設されることになりました。 工場・倉庫・店舗の床下に空隙があるかどうかは調べてみないとわかりません。 でも、間接的に空隙の存在を知ることもできます。 床が振動している、床下から虫が出てきた、フォークリフトが通ると床がバタつく、などなど。 もちろん、床が沈下していれば当然空隙があることも疑ってみることが重要です。 “天災は忘れたころにやってくる” 昨晩の地震は、私たちに日常の地震対策について再考を促す警告だったかもしれませんね。 |
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