※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ
〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
第162号(2022/3/11発行)
東日本大震災から11年
こんにちは! コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。 |
この写真は私が2012年9月4日に撮影した第18共徳丸です。 2011年3月11日午後2時46分。 三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130Km付近、 深さ24Kmを震源とするマグニチュード9.0の地震が起こりました。 その後に発生した津波によって第18共徳丸は港から 750メートルも離れた市街地まで押し流されてきました。 全長60メートル、総トン数330トンの第18共徳丸は その使命を全うすることなく2013年に解体されました。 気仙沼市では、震災の記憶を伝えるモニュメント 「震災遺構」として保存を目指していたそうですが、 市民アンケートで約7割が保存は必要ないと回答したことから、保存を断念したそうです。 昨年は震災後10年目ということもあり、多くのメディアが特集を組み、 私たちは震災の記憶を呼び戻したものでした。 しかし、11年目となるとメディアも取り上げ方が小さくなり、 ウクライナで起こっている戦争や3年目に入ったコロナ禍についてのニュースが大勢を占めています。 「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉は 物理学者であり防災学者でもあった寺田寅彦さんの言葉です。 起きてしまった災害を忘れることなく日々の備えをしようという意味です。 何十年か前、 大地震が30年以内に起こる確率は○○%などと言われていました。 一瞬、「それは大変なことだ」と思っても、 すぐ「どうせまだ起こらないから」と忘れてしまう自分がいました。 しかし、それは現実に2011年に起こったのでした。 次は「南海トラフ巨大地震が来るぞ!」と言われています。 火山学、地球科学の第一人者である鎌田浩毅(かまた・ひろき) 京都大学名誉教授によると南海トラフ巨大地震は2035年からプラスマイナス5年、 すなわち2030~2040年の間に必ず起きるそうです。 そして、その規模は東日本大震災の10倍以上。 死者も32万人(東日本大震災は行方不明者含む約2万人)を超えると予測されています。 その他にも首都直下地震や富士山の噴火など 地震国日本に住む私たちにとっては避けて通ることのできない宿命なのでしょうか。 3.11を風化させることなく教訓として、 必ず来る巨大地震への備えを私たちは怠ってはいけません。 アップコンでは事務所、倉庫、施工・調査現場それぞれの場所で 午後2時46分に全員で黙とうを捧げました。 東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、 被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 |