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2022.04.18ニッポン上げろ!

第172号(2022/4/15発行)0から1への階段は遠い

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。

こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。  
今回は【アップコン起業秘話】第171号(2022/4/12発行)営業しなければ食べていけないの続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら

  
 4月、5月、6月、
売り上げ0(ゼロ)の日が続きます。 

会社設立から1年が経とうとしています。  

一つ目の実績を作ることがどれだけ大変なことか
身をもって知ることになりました。  


 類似のサービスがあれば、参考例をあげて説明もしやすくなります。  

しかし、
「ウレタンの発泡圧力を使ってコンクリート床の沈下修正をします。」
と言っても誰もピンとはきません。

それどころか  


「床が下がるわけないだろう?」
「コンクリート版がたわむ?」
「ウレタンってあのふわふわしたやつで上げるの?」  


などなど、こちらが真剣に説明すればするほど 


「こいつは怪しい奴だ。」
「大嘘つきだな。」  


と言葉には出さないものの、
途端に警戒感を持った態度が現われてきます。  
少し、大人的な対応をする人は  

「そうですか、それはすごいですね。このビジネスで将来大金持ちですね。」  

などと持ち上げておいて話を真面目に聞いてはくれません。  
   


私もタウンページからのテレアポだけではなく、
DMやチラシを配ったり、突撃訪問などもしてみました。

福岡空港や福岡港周辺でのテレアポの確率は、
100件中3~5件というところでしょうか。
世の中“千三つ”という言葉があるように  
「1,000件の内3件の確立」よりはマシだなと思って営業していました。  

この“千三つ”という言葉は元々、
「1,000回の内3回ぐらいしか本当のことを言わない嘘つき」という意味だそうです。  
   


さて、この3か月の間、
営業で走り回っていただけでなくその他いろいろやることがありました。
先ず、待望の注入機一式が7月にシドニーから到着するという知らせがありました。
そのため、それらを保管する場所が必要になります。  

注入機一式は20 フィートのコンテナ内に装備されています。  


大きさは  
長さ 6,058mm 幅 2,438mm  高さ 2,591mm  
と非常に大きなものです。  


施工時以外はどこかで保管しておかなくてはいけません。
こんな大きなものは普通の駐車場には置くことはできません。  


 次に当然、ウレタンの原料である
ドラム缶に入ったポリオールとイソシアネートの置き場が必要です。
特にイソシアネートは危険物に指定されているため、
専用の倉庫に保管しなくてはなりません。  

スタッフの採用も同時に行わなくてはなりません。
これは物件獲得のための営業よりもハードルが高いです。  

なぜなら、
「たわんだコンクリートを修正します」
と言っているような会社を信じて入社しようというような人は、
そうなかなかいるもんではありません。  


さらに、スタッフを採用したら給料が発生します。

売り上げ0(ゼロ)にもかかわらず支出ばかり膨らみます。
まさにそこの抜けたバケツ状態です。  

売り上げ0(ゼロ)から1への階段がなんて遠いことか。 

不安とあせりが同居した日々を送りながらも

これに打ち勝たなくては道は開かれていかないのでした。

 

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