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2022.04.22ニッポン上げろ!

第173号(2022/4/19発行)難題ぞろぞろ!

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。

こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。  
今回は【アップコン起業秘話】第172号(2022/4/15発行)0から1への階段は遠いの続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら



5月初旬、
7月に注入機一式を搭載した20フィートコンテナが
福岡に到着するという知らせがシドニーよりありました。  

そしてコンテナは、2~3日は福岡港へ仮置きできるそうだが、
それ以降は置いておけないということです。  

早速、倉庫探しが始まりました。 
 
ターゲットとするロケーションは、
やはり足回りの良い福岡空港周辺か福岡港周辺の倉庫群です。  

しかし、事務所探しとは違って
街中の不動産屋ではほとんど取り扱っていません。  
   


5月中旬、
福岡空港周辺の中堅倉庫にアポを取ることができました。  

担当者の方に沈下修正の話をした後、
今、倉庫を探していることを話し、相談に乗ってもらうことができました。
それまでは自分自身でもどのような倉庫が必要なのか漠然としていたことが
彼と話すことによってだんだんクリアになってきました。  


   
最大の難関が、
イソシアネートが危険物に指定されていることでした。  

危険物を貯蔵できる倉庫は非常に数が少ないということと同時に、
1倉庫のキャパシティもそれほど大きくはないということがわかりました。
イソシアネートやポリオールは工場からドラム缶で出荷されてきます。
そのドラム缶をストックするスペースが必要になります。
  
ドラム缶自体は、直径600ミリ、高さ900ミリの円柱缶です。
仮にドラム缶25本だったら3メートルx 3メートルのスペースに収まります。
乗用車2台分のスペースで足りることになります。  

ところが、特にポリオールは沈下修正用に開発された特注品のため
海外からの輸入品です。  

小ロットで何度も何度も輸入していては割高になると同時に手間が大変です。
そのため、少なくとも3か月分をストックできるスペースが欲しいところです。
もう一つスペースに関しては
ドラム缶を2段積みにすれば面積を半分にすることもできます。  

ところがそのためにはフォークリフトで
ドラム缶を上げ下ろししなくてはなりません。  

フォークリフトが動けば、そこにコストが発生します。
上げていくら、下ろしていくら、と毎回チャージされます。
倉庫スペースを節約してレンタル料を下げるか、
フォークリフトの手間賃を節約するか、
勘案しなくてはなりません。  
   


危険物倉庫の問題だけではありません。  

注入機一式を搭載した20フィートコンテナ用のスペースが必要です。
これはトラック用の大型駐車場でも構いません。
しかし、施工する時はこのコンテナを現場まで移動させる必要があります。
そのためには「シャーシ」という車輪付きの台車が必要です。
シャーシにコンテナを乗せ、トラクターでけん引して初めて移動することができます。

シドニーで施工していた時は当たり前に思っていたことが
日本では大変なことなのだと改めて気づかされた次第です。
シドニーからコンテナだけ送られてもそれを移動する手段がありません。  
   

いざスタートしようとしたら
難問がぞろぞろ現われてくるのでした。


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