※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
こんにちは! コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。 今回は【アップコン起業秘話】第192号(2022/6/24発行)採用活動・その1の続きです。 【アップコン起業秘話】まとめはこちら 彼の名はKZ。 久しぶりに連絡を取り再会することになりました。 3月以来の再会です。 前職の引継ぎ業務は4月のゴールデンウイーク前に終わり、 円満に退職されたということです。 私を驚かせたのはそれ以降の日々に何をしていたのかということです。 私がKZに尋ねます。 「ずいぶん待たせてしまって申し訳ない。 この間どうやって過ごしていたんですか?」 「バイトしてました。」 「それでは東京の実家に帰って、そこからバイトへ行ってたんですか?」 「いえ、実家には帰らずにずっと九州にいました。」 「そうですか。で、何のバイトをしてたんですか?」 「穴掘ってました。」 「えっ?穴掘ってた?」 「この会社に入るんだったら、少しは関係のある仕事をしていた方がいいと思って。 ジャッキアップの会社で穴掘りのバイトしてました。」 「えっ?それってどういうこと?」 KZが説明します。 「ウレタン使って沈下修正する会社に就職するんで 少しでも沈下修正のことを勉強しておいた方がいいかなって思って。 沈下修正で調べていたらジャッキアップの会社があって、 そこに連絡したら『好きな時に働けるよ』ということだったんで、 ということは、辞める時も簡単にやめられそうだなと思ってここで働いていました。」 「穴掘りって実際何をやっていたんですか?」 「沈下した住宅をジャッキで持ち上げる時、 住宅の基礎下に鋼管杭を打ち込んでいくんです。」 「ふむふむ。」 「それを入れるために住宅の下に1.5~2メートルくらいの穴を掘るんです。」 「ふむふむ。」 「住宅の外周だけなら少しは機械も使いながら掘れるんですけどね。 住宅の真ん中へはトンネルを掘っていって鋼管を入れられるだけの穴を掘っていました。」 「機械が使えない時はどうやって掘っていたんですか?」 「ほとんど手で掘ってましたね。 手と言ってももちろんスコップ使ってですけど。」 「ということは人力で?」 「そうです。周りはみんなおじいちゃんばかりで、 私のような若い人はこういう肉体労働はやりたくないというか誰もやらないんですよ。 だから結構頼りにされちゃって。」 「でもKZはそんなに力があるようには見えないですけど。」 「いえいえ、もうこの仕事で腕にはこんなに筋肉も付きましたよ。」 と、彼は日焼けした顔から白い歯を出して笑って見せたのでした。 大変そうな仕事をさらりと言ってのけ、 アルバイトもお金を稼ぐだけではなく、自分の経験になるような仕事を選ぶというKZ。 彼がとても頼りがいのある人物に思えてきました。 私たちは雇用条件の詳細を確認し、 KZは6月の末から福岡の事務所に通うことになりました。 社員第1号が誕生です。 KZがメンバーに加わることによって、 早く仕事を受注しなくてはという気持ちがより一層増してきました。 |