※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
第211号(2022/8/30発行)
ゼロからイチへ・4
こんにちは! コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。 今回は【アップコン起業秘話】第208号(2022/8/19発行)ゼロからイチへ・3の続きです。 【アップコン起業秘話】まとめはこちら |
「アッ!これ直せます!」
N部長が指差した先は コンクリートの床が段差になっていました。 「松藤さん、ここは大型トレーラーが出入りするところで ここの段差を通るたびにものすごい音がするんですよ。」 見たところ段差は5~7センチメートルはありそうです。 「トレーラーの積み荷が大体40~50トンもあるんですね。」 「そんなに重いんですか。」 「段差を超える時に積み荷が崩れたり、 ダメージが出来たりしないか毎回心配しているんです。」 「N部長、この段差は直せますよ。」 「本当ですか?」 「はい。この外周の地中梁のところは下がってないのですが 土間床が地中梁とは縁が切れているようで その下の地盤がトレーラーの重量に耐えられなかったのでしょうね。」 「そうですか。 この外のアスファルトの所は何回も凹んでしまって その都度やり直しているんですけど、こっちはどうでしょうか。」 「アスファルトの所はちょっと直せないのですが、この段差は直せます。 それから、この段差から奥に向かってさらに床が沈下していますね。」 「そうなんです。 大雨の日なんかはここに水たまりができてしまって困っているんです。」 「この段差修正と合わせて、床の沈下修正も同時にやった方がいいと思います。」 「それは助かります。」 「N部長、図面はありますか?」 「いえ、前のオーナーから引き継いだ時にもらった図面は平面図だけなんです。」 「わかりました。それでは一度調査をしてからお見積りさせてください。」 「いいですよ。私たちも見積りが出てから御社の工法を検討してみます。」 「ありがとうございます。」 ・ ・ ・ 私は住吉神社の隣にある事務所へ戻り、 今日の視察についてKZとDIへ報告しました。 「受注できるといいなぁ。」 「調査って何をするんですか?」 「いくらくらいの金額になるんだろう。」 「施工になったら逆になんか不安になりそう。」 「3人で施工できるのかなぁ。」 私たちは口々にいろんなことを言いながらも 3人とも目を輝かせ、 調査の日を心待ちにしながら一日の仕事を終えたのでした。 |