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2022.09.09ニッポン上げろ!

第213号(2022/9/6発行)ゼロからイチへ・5

※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。

第213号(2022/9/6発行)

ゼロからイチへ・5

こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。

今回は【アップコン起業秘話】第211号(2022/8/30発行)ゼロからイチへ・4の続きです。
【アップコン起業秘話】まとめはこちら


その週末の日曜日の朝、
KZとDIと私の3人は福岡空港近くの鋼材加工工場で現地事前調査を始めました。  
日曜日は工場が休みのため、トレーラーによる搬出入もなく安全に作業ができます。  

調査の内容は床レベル測量が中心となります。
もちろん図面が平面図しかないため、
先ずはコンベックスを使って図面の確認からスタートです。

コンベックスとはメジャーの一種で薄い金属製のメジャーのことをいいます。  

図面はほぼほぼ正確だったため、
コピーを取り、その上に床レベルを記入していきます。  

床レベルはオートレベルレーザー(墨出し器)という機器を用いて測量します。  
特徴としては、
短い距離においては測量値が正確なうえ測量作業が格段に速くできることです。
欠点としては相対的なレベル差しか測量できないため、
どこか基準点を決めたらその地点との床レベル差しかわかりません。
といっても今回のような狭い空間では特に問題にはなりません。  

オートレベルからは赤色のレーザー光線が出ているのですが
レシーバーという別売りの機器とセットで使うとさらに測量のスピードが上がります。  

スタッフというアルミ製の測量器具にレシーバーを固定することによって、
基準点からプラスマイナス〇〇ミリの差があるというのが瞬時にわかります。  
スタッフのメモリを読むときのミスを減らすこともできます。
(私たちはこのオートレベルレーザー、レシーバー、スタッフ
そしてコンベックスを用いてこの後の現場も測量していきました。)

KZが率先してテキパキと動き回ってくれたため、事前調査は2時間ほどで無事終了しました。  
私はN部長に調査結果の速報値を報告します。  



「外周の地中梁は全く下がってないのですが、土間床が地中梁と縁が切れていて、
ちょうどシャッターが下りてくる中央部の所で最大5センチ段差ができています。  
そしてその段差の所から建物の奥に向かって
5メートルの所がさらに5センチたわむように床が下がっています。
ここが水たまりのできるところです。  
なので、この床の最も沈下したところと地中梁とでは
最大10センチのレベル差になっているということです。

もし、地中梁の所の段差だけを修正したとしたら、
5メートルで10センチの傾斜の床になってしまいます。
これは1,000分の20という傾斜で今よりももっと床が傾いてしまうということです。
トレーラー上の積み荷も斜めになってしまって危険だと思います。  

そこで、床の段差修正と同時に最沈下部の沈下修正を同時にすることをご提案します。  
本当はこの最沈下部の床も地中梁の高さまで10センチ上げて
フラットになるようにした方が良いのですが、
そうすると修正範囲がどんどん広がってしまうのでそこは今日持ち帰って検討させてください。  

あと、施工は工場が休みの日曜日しかできないということもあるので
1日で施工が完了する範囲にするのか
あるいは2週にわたって施工したほうが良いのかも合わせて検討してみます。
調査報告書と一緒にお見積書も来週持参いたします。」  

私たちはN部長と別れ事務所へ戻ってきました。  
取り敢えず、第一段階の事前調査を終えた安堵感を感じながらもこれからの見積書作成、

そして契約、さらに施工までへとまだまだやることはたくさんあります。  


日本で初めてのウレタン樹脂による沈下修正はもう少し時間がかかるのでした。

P.S.

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