※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
今回は【アップコン起業秘話】第220号(2022/9/30発行)ゼロからイチへ・8の続きです。
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8月最後の日曜日。
私たちはこれから日本初の
ウレタンによる沈下修正工事を行います。
作業は午前8時半からスタートする計画ですが、
早く到着してしまったので
施工場所である福岡空港近くの金属加工工場から
程近いホームセンター近くの道路で待機しています。
みんな少し緊張していました。
メンバーは私とKZ、DI、そしてジョンの4名です。
(アルバイトの臨時スタッフは見つかったのですが
この日は日程が合わず、合流できませんでした。)
シドニー本社から助っ人としてきたジョンは
前日の土曜日に私たちと合流しました。
”彼“からの情報では、ジョンは1週間前から私たちに合流して
いろいろなことをアドバイスしてくれるはずでした。
実際ジョンは1週間前には日本へ入国していたのですが
「Nobuがいるから大丈夫。だから1週間日本を旅行してきたよ。」
と言っています。
久しぶりにオージーの雰囲気に触れた感じでした。
8時20分、現場到着。
N部長へあいさつした後、前日の打ち合わせ通り
4人はそれぞれ分担された任務に就きます。
私とジョンはタイベック(防護服)に着替えた後、
施工範囲の確認をします。
KZは施工範囲内にある工場の備品を移動し、掃除を始めました。
DIはN部長のそばにいて何やらおしゃべりしています。
(これも仕事です。)
30分ほど経過したら大型トレーラーがバックで
施工範囲前の駐車場スペースに入ってきました。
この大型トレーラーには20フィートコンテナが積まれており、
その中に今回使用する材料や機材一式が入っています。
私たちはトレーラーを誘導し、適切な位置に停車させます。
トレーラーのドライバーは鳥栖から来ているので、
施工が終了する夕方までどこかで待機しておいてもらいます。
午前9時。
すべて揃いました。
先日、
「Nobu、今回は実績を作るのが一番だ。
もちろん今後は利益を取っていかないとこのビジネスは続けられない。
だが、とにかく最初の施工実績を作るのが最も大事だ。」
と言った”彼“の言葉が頭をかすめます。
この仕事は絶対失敗は許されない。
コンテナの扉を開け、発電機のスイッチを入れます。
機材はすべて新品です。
注入機やホースなど、主な機械類は
オーストラリアからコンテナごと運ばれてきましたが、
後の細かな備品類は全部日本で揃えました。
ホースをコンテナ内から
先端が施工範囲をすべてカバーできるところまで引っ張り出します。
と言っても今回は10メートルほどでOK。
先端に注入ガンを取り付け、注入のテストを行います。
私にとってはシドニー滞在時以来なのでなにか懐かしい感じがします。
久しぶりでも何ら戸惑うことなく自然に体が動きます。
材料のテストも良好。
KZとDIにも一通りの機材の取り扱いの仕方を簡単に説明します。
助っ人のジョンも黙々と準備を進めています。
ドリルや集塵機、オートレベル等必要な道具類をテキパキと準備します。
さあ、準備完了!
私たちは早めの休憩をとって、
施工は午前10時から開始することになりました。