※この記事は沈下修正の専門家アップコンの社長メルマガ〔ニッポン上げろ!〕のバックナンバーです。
こんにちは!
コンクリートを上げるからアップコンの松藤です。
【アップコン起業秘話】第258号(2023/2/10発行)シドニー・2 の続きです。
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再びノースブリッジのオフィスへバスで向かいます。
約束の10時少し前に事務所へ到着しようとしたら、
すでに事務所の前で“彼”が待っていました。
「Nobu!」
「Hi!」
“彼”のごつごつした手と握手します。
大歓迎して人を招き入れるのは“彼”の得意なパフォーマンスです。
それを知っていても受ける側としては気持ち良いものです。
何か昨日のドタキャンについてもまた言い訳を言っていますが
そんなことはもうどうでもよくなってしまっています。
早速事務所に入ると、
“彼”がまた、スタッフをひとりひとり紹介してくれます。
昨日ティムが紹介してくれていることは
“彼”以外はみんな知っていることですけれど。
一通り自己紹介が終わり、お茶を飲んでリラックスしたところで
「Nobu, tell me.」
と“彼”は静かに、そして威厳をもって私に問いかけてきました。
長い長いミーティングの始まりです。
そのミーティングは朝から始まりランチタイム、ディナータイムと続き、
ホテルへ帰る夜の10時頃まで続きました。
それが丸5日間、朝から晩まで連続行われました。
私はA4ノート1冊の内3分の2程書き込んでいる報告書をひとつずつ報告していきます。
約2年分の内容です。
もちろん今までも都度報告してきているのですが、
改めて二人で総振り返りを行いました。
5日間の内、最初の2日間は過去の振り返りです。
ひとつずつ、「何でそんなにお金がかかるのか」とか、
「何でそんなに時間がかかるのか」とか聞いてくる度
カルチャーギャップを埋めながら説明していきます。
特に日本の道路幅が狭いことや、
平ボディのトラックがそんなにポピュラーじゃないことなどは想定外だったようです。
また、施工後の支払いが一部小切手であることにも不満足そうでした。
逆に良いことやびっくりすることもたくさんあり、
道路工事現場でおなじみの人型ロボット「安全太郎」については
「欲しい。」
と私に日本で買ってくるようにと何度もしつこく言ってきました。
(買いませんでしたけど)
さて、ミーティング3日目に入り、
今後の事業展開について議題が移りました。
問題はここからです。
当初、3日間でミーティングが終了する予定だったのが、
事業展開についてだけで3日間もかかってしまいました。
意見が対立します。