最大沈下量 | 約80mm |
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エリア | 千葉県浦安市 |
工期 | 2日間 |
東日本大震災による液状化が原因で沈下が生じたベタ基礎住宅。 傾いた住宅での生活により、体調不良などの健康被害も生じてしまいました。 2日間で最大約80mmの沈下を修正しました。
資機材一式を搭載したトラックを所定の位置に駐車し、使用機材の準備。
注入ガンの準備を行い、注入ホース(延長約80m)を施工箇所まで敷設します。
施工を開始する前に、室内の養生を行います。
施工トラックから注入ホースを出して、玄関から中に入ります。
現況の床の沈下具合を把握するため、レーザー墨出し機で測量を行います。
注入位置をマーキング後、
φ16mmのドリルで1m間隔で削孔します。地盤内に注入されたウレタンの影響範囲は半径1~1.5mのため、アップコンでは漏れなく充填されるように樹脂の注入間隔を原則1mおきに設定しています。
床上でレーザー墨出し器で高さを確認しながら、床下でウレタン樹脂注入作業を行います。施工範囲の低い箇所から順次、基礎コンクリートに注入し、注入箇所だけでなく周辺部(影響が予想される範囲)の高さも常に確認しながら慎重に注入作業を行います。
無収縮モルタルにより、注入孔の穴埋めを行います。施工場所の清掃を行い、注入等で出た廃材、ホースを車輌に積み込み作業完了です。
発生時は自宅にいました。 グラっときたときは、地震だ・・と思いつつ、いつも通り過ごしていたら、 段々横に大きく揺れ、時間もいつもより少し長いように感じました。 以前福岡県に住んでいたとき、福岡県西方沖地震(H17.3発生)を経験していましたので、 地震の揺れには大して驚かなかったのですが、揺れが止まったとき、「家が傾いている」とすぐに感じました。 外に出てみると道路に水が溢れていました。 近所の方も外に出ており、話の最中にも余震が何度もありました。 自宅がある住宅ブロックが同じ方向ではなく違う方向に揺れていました。 見たことない光景で、ただ事ではないと思いました。 家の前に駐車していた自家用車は、液状化の影響でタイヤが埋まり、玄関前も同じ状況になりました。 溜まった砂を撤去するのは大変な作業でした。 この地域は約1ヶ月間断水が続いたので、暫くは公園へ水を汲みに行っていました。 子供たちは傾いた家に違和感を感じ、気持ち悪がりました。ライフラインが止まってしまったので、 しばらくアパートに仮住まいしていました。 今回アップコンに修正してもらうことになり、自宅に戻りました。 施工2日目には傾きが解消されました。 修正直後は、傾いていたのに慣れていたため、逆に直ったことにより違和感がありましたが、 暫く経つと、それもなくなりました。子供たちも、上がった!といって、喜んでいました。 レベル測定図(施工前・施工後)