傾きが発生した住宅の床下に入り込み、基礎コンクリートに直径16mmの小さな穴を開け、ミリ単位でレベルを常時監視しながら、ウレタン樹脂を注入します。
基礎コンクリート下に注入された樹脂は、短時間で発泡する圧力で地盤を圧密強化しながら、地耐力を向上させ、基礎下から押し上げて修正します。樹脂の最終強度は、約60分で発現します。また、床下に空隙が発生している場合でも、同じ方法で空隙充填を行います。
基礎下の掘削や杭の圧入など大掛かりな工事が不要なため、大幅な工期短縮を実現。一般的な住宅(1階床面積70m2、沈下量50〜60mm)であれば2〜4日で施工が可能です。※沈下量や建物の面積などによる。
施工をするための家具や居住者の移動は不要です。使用する硬質発泡ウレタンは、1m2あたり最大10tの発泡圧力で基礎下から建物を押し上げるため、重たい家具や荷物の移動は必要ありません。居住しながらの施工が可能なためトータルコストの大幅な削減につながります。
専門の教育を受け、経験を積んだ自社社員が全工程を責任施工で実施します。ミリ単位でレベルを管理しながら硬質発泡ウレタン樹脂を注入するため、精度の高い仕上がりを提供いたします。※現場状況によって別途付帯工事が必要な場合がございます。
資機材一式を搭載した施工トラックを住宅の出入り口付近に駐車し、ウレタン樹脂注入ホースを施工箇所まで延ばし、施工を行います。資機材一式を搭載した施工トラック1台のみの省スペースな施工です。
アップコン工法は、他工法と比較し短工期・低コストを実現します。
アップコン工法 | |||||
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アンダーピーニング工法 | 耐圧版工法 | 薬液注入工法 | 土台上げ工法 | ||
施工概要 | 床下から基礎に16mmの小さな穴を開け硬質発泡ウレタン樹脂を注入。発泡圧力で建物を持ち上げる | 基礎下を掘削、油圧ジャッキで鋼管を地盤に押し込み支持層まで到達したら油圧ジャッキで建物を持ち上げる | 基礎下を掘削し50㎝角程度の耐圧版を敷設し、その上に油圧ジャッキをセットして建物を持ち上げる | ベタ基礎の下に特殊な薬剤などを注入しその圧力で建物を持ち上げる | 基礎と土台を切断しジャッキで土台部分から建物を持ち上げる |
工期 | 2~4日間 | 約4~8週間 | 約3~5週間 | 約2~3週間 | 約1~2週間 |
費用 | 約200万~300万 | 約600万~1200万 | 約400万~600万 | 約300万~600万 | 約100万~300万 |
再沈下の 可能性 |
地盤の補強要素はあるが、地盤状況によって再沈下の可能性がややある | 支持層まで杭を打ち込めれば、再沈下の可能性がほぼない | 深い部分(2m以上)まで軟弱な地盤が続いている場合は再沈下の可能性が高い | 地盤の補強要素はあるが、地盤状況によって再沈下の可能性がややある | 地盤の補強要素がないため、地盤状況によっては再沈下の可能性が高い |
備考 | ・布基礎は応相談 | ・残土処理が発生する | ・残土処理が発生する | ・近隣構造物に影響を及ぼすことがある ・布基礎では施工不可 |
・基礎修復が必要となる |
総合評価 |
※関東の平均的なベタ基礎戸建住宅(1F床面積約70m2,沈下量50~60mm程度)の目安
※金額・工期はあくまでも目安になり条件により異なる場合がございます
「沈下した地盤上のコンクリート版を修正する方法」として
アップコン工法は特許を取得しています。
特許番号 | 第6302611 |
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発明の名称 | 沈下した地盤上のコンクリート版を修正する方法 |
特許権者 | アップコン株式会社 |
アップコンは、万が一の再沈下に備えた沈下修正保険に対応しています。
沈下修正保険「GS10」は、登録地盤業者による沈下修正工事などの対象業務に起因して、対象建物に財物の損壊が発生し、補償の対象となる方が法律上の賠償責任を負担することによって生じる損害に対して 保険金が支払われる保険です。(詳しくは弊社スタッフまでお問合せください)
住宅の沈下修正は、主に、次の1~3を確認しながら、お客様に最適な修正方法をご提案します。
住宅の基礎の種類は、主に「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類あります。
当社のウレタン樹脂を使ったアップコン工法は、
家の荷重を基礎の底盤全体で支える「ベタ基礎」住宅に対応しています。
ベタ基礎とは、基礎の立ち上がりだけでなく、底盤一面がコンクリートの耐圧版になっている基礎です。家の荷重を底盤全体で受け止め、面で支えています。
アップコン工法は、「ベタ基礎」住宅に対応しています。
布基礎とは逆T字型のコンクリートを地面に打設し家を支える基礎となります。一般的には500mm前後の幅の底盤を持った基礎を建築物の外周部や、主要な間仕切り壁の骨組の下に設けます。
※布基礎の場合は、ご相談ください。別の工法を取り扱う協力会社をご紹介させていただく場合がございます。
アップコン工法は、平均沈下量50~60mmとした場合100~150m2/日の工事が可能です。
※工場・倉庫・店舗の場合。
地盤沈下により居間の一角で最大66㎜の沈下がみられた、ベタ基礎住宅。隣地との間が非常に狭い住宅での施工でしたが、隣地に影響を及ぼすことなく沈下修正工事を行いました。こちらは空き家状態での施工でしたが、居住しながら施工可能です。
総施工面積 | 40m2 |
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施工日数 | 3日間 |
最大沈下量 | 66mm |
居間の一角で最大66㎜の沈下が発生
隣地との間が約260mmと幅が狭い住宅でも隣地に影響を及ぼすことなく沈下修正が可能
玄関から床下点検口までを養生
床下から注入位置をマーキングし、Φ16mmのドリルで削孔
床上では測量者が常時レベルを確認しながら床下ではウレタン樹脂注入作業を行い、基礎コンクリート下から押し上げる
66mmの沈下を規定値内沈下を修正
お問合せから、施工まで、スピーディーに対応致します
※現地状況や、図面の有無により省略出来る場合もございます。